ベトナムの世界文化遺産の一つであるゾン(Giong)祭り
現時点で、「先進的かつ民族色豊かな文化の構築の発展」に関する第8期ベトナム共産党中央委員会第5回総会決議の実施状況が総括されています。1998年から実施されてきたこの決議の実施は、民族色豊かな文化の維持と世界文化の精華の受け入れに寄与しています。
ベトナムの文化担当者は「この15年間の決議が実施されて以来、文化の役割と位置に関する全社会の意識が著しく高まるようになった。」と認めています。文化部門は「人間は文化を創造する主体であると同時に、文化発展の目標でもある」という方針に従って、ベトナム人の良好なライフスタイルを構築してきました。文化芸術研究院院長のグェン・チ・ベン博士は次のように語りました。
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「この15年、文化芸術はベトナム人の人格の育成に寄与してきました。人々が真善美を追求することを助けている現在、先端技術を駆使した文化製品は豊富で、様々な形をしています。人々はそれらの文化製品に接近し、鑑賞できる多くのチャンスに恵まれています。かつては国営企業だけでしたが、現在は個人経営でさえも映画や出版など文化関係の生産に参加することが出来るようになりました。」
さらに、この15年間、ベトナムにおける15箇所の文化遺産が世界文化遺産としてユネスコに認定されました。これにより、ベトナムの世界文化遺産の数は17箇所に上っています。また、全国では8000もの祭りがあります。特に「全国民の文化的生活作り」という運動の実施により、2000年から2012年までの間に、1600世帯が「文化的生活」という称号が与えられました。文化基準に達した村や村落の数は1998年の1700箇所から2012年の58000箇所にのぼり、3倍増となりました。そして、遺産法の補充改正法の発効は文化発展と世界への参入に寄与しています。文化スポーツ観光省・文化遺産局のグェン・テェ・フン局長は次のように語りました。
(テープ)
「この15年間、ベトナムは4万箇所の遺跡を調査し、3200箇所の国家遺跡と、34箇所の特別な国家遺跡を選びました。これまでに、ベトナムは全国の7つの地方に7の無形文化遺産のデーターバンクを設立しました。また、現在、全国には138箇所の博物館があり、その内の17の博物館が個人のものです。」
世界文化の協力分野について、文化スポーツ観光省・国際協力局のグェン・バン・ティン局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナムは約170カ国と文化協力関係を持っており、文化協力に関するおよそ200件の国際協定に調印しています。7カ国がベトナムに文化センターを置いています。又、フランスとラオスには文化センターがあります。国際文化交流活動を通して、文化に従事するスタッフが専門的能力を高めています。」
54民族を擁する多民族国家であるベトナムでは、各民族が言語、文字、民族衣装、信仰、祭りなどに関する伝統的文化を持っています。第8期ベトナム共産党中央委員会第5回決議は「ベトナム文化は民族色豊かな文化である」と強調しています。