生計を立てるため、ホアンサ群島とチュオンサ群島の周辺を始め、ベトナム東部海域の沖合いで漁業している漁民は常に自然災害や海賊などによる危険にさらされています。漁民が直面している困難と試練を理解して、ベトナム労働総連盟、ベトナム労働総連盟機関紙「ラオドン」の「ゴールデンハート」という基金は各レベルの労働組合、組合員、職員、及び、団体と個人に対し、ベトナム東部海域で漁獲している漁民を支援するように「漁民たちに真心を」という募金運動を開始しました。
2011年9月、ベトナム労働総連盟のダン・ゴク・トゥン議長は労働総連盟の労働組合員に漁民を支援する運動を提唱しました。これをきっかけに、「漁民たちに真心を」という募金運動が開始されました。「ラオドン」紙のチャン・ズイ・フォン( Tran Duy Phuong)編集長は次のように語りました。
(テープ)
「トゥン議長が労働総連盟の労働組合員に漁民を支援するよう呼びかけました。支援方法は組合員一人は携帯電話を通じて、1407号にメッセージを送ると漁民に1万4千ドンを支援できるのです。この運動は30億ドンを集めました。」
また「漁民たちに真心を」募金運動はベトナム労働総連盟機関紙「ラオドン」で幅広く宣伝され、各レベルの労働組合、組合員、職員だけでなく、各社会団体と個人の熱心な応援を受けました。さきほどの『ラオドン』紙のチャン・ズイ・フォン( Tran Duy Phuong)編集長は次のように語りました。
(テープ)
「この運動に参加した主な組織は各レベルの労働連盟ですが、私たちは各企業や銀行に対して、この運動への参加を呼び掛けました。その他、私たちは一般人民に対し、携帯電話でメッセージを送ることで1万4千ドンを支援するよう呼び掛けました。集められた義捐金は重要ですが、この運動への参加を通じて、人々は自らの愛国心を示しています。この運動に参加した人数はおよそ100万人にのぼると予測しています」
2012年、ラオドン紙の「ゴールデン・ハート」基金は289億ドンの義捐金を集めており、その中の138億7千万ドンをホアンサ群島とチュオンサ群島の周辺の沖合いで漁業を営む漁民に手渡しました。その他、この基金は芸術公演を行い、企業と人民に義捐金を寄せるよう呼びかけました。この基金は自然災害や海賊などに遭遇した各地方の多くの漁民を支援してきました。さきほどの「ラオドン」紙のチャン・ズイ・フォン( Tran Duy Phuong)編集長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは漁民に30億ドン相当の漁船を寄贈しました。その他、漁民の漁船の購入費用の一部を補助します。しかし、今年から、私たちは漁民の生命保険料と漁船の保険料を支援します。」
「情義溢れた魚網」という募金運動は団結精神と互いに助け合うというベトナム民族のよき伝統を示しています。これは祖国の海と諸島の領有権の確保と海洋経済の発展に漁民と力を合わせるというベトナム労働組合員の公約を守る誓いです。