生徒向けの寮の完成
この1年間あまり、ベトナム青年連合会中央委員会は「生徒向けの寮付の建設プログラム」を提唱しました。これは、山岳地帯や僻地、特別困難な地域に住む生徒の通学に便宜を図る社会的な意義を持つものです。
2014年始めに、北部イエンバイ省バンイエン県ラム・ザン村のラム・ザン中学校の敷地内に、北部山岳地帯の生徒向けとして初となる生徒寮が完成しました。この校の完成により、多くの貧しい生徒が台風や洪水時であっても安心して通学できます。それらの生徒の一人であるチュンさんの家は学校から15キロも離れたところにあり、毎朝5時起きて、通学しなければなりませんでした。それだけでなく、大雨になると、谷川の水があふれ、通学できなくなる時もありました。
(テープ)
「寮ができて、とても嬉しく思っています。前は、自宅からの通学は大変でした。時間もずいぶんかかりりました。学校の寮に入ってから、勉強する時間が長くなりました。」
山岳地帯に立派な寮が出た事は、貧しい生徒のみならず、教師たちにとっても喜ばしい事です。トウェン・クアン省ラムビン県ラムビン中学校のコン・バン・ビン校長は「山岳地帯や僻地に住む生徒の通学はとても困難だ。家から学校まで約20キロも離れた生徒もいたが、皆は早朝から徒歩で通学し、日没まで家に着かなければならない。さらに、谷や山を渡って通学する生徒もいました。だから、寮が出たお陰で、山岳地帯の生徒と教師は安心して学習できるようになった」と述べています。
ビン校長は次のように語りました。
(テープ)
「生徒の寮ができてとても感動しました。私たちは、この寮を目的通りに活用します。この寮は冬は暖かく、夏は涼しいので、生徒たちの健康に良いです。」
ベトナム青年連合会中央委員会の提唱による「生徒向けの寮付の建設プログラム」は1年前から始まりましたが、適切な効果をもたらしています。これまでに、ベトナム青年連合会中央委員会は山岳地帯の生徒を対象に12箇所の寮を建設しました。それぞれの寮は100平方メートルの面積で、男子部屋.・女子部屋に分かれています。
ベトナム青年連合会中央委員会のグェン・フィ・ロン委員長は「同委員会は山岳地帯、僻地、国境地帯、島に住む生徒向けの寮を年間、15~20軒を建設する計画がある。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム青年連合会中央委員会は次の任期にも引き続き国内外の支援者や、企業、個人に寮の建設への募金運動を呼びかけます。これは、山岳地帯、僻地、国境地帯などの生徒を始めとする一般性との教育活動に寄与する活動の一つです。」
青年による「生徒向けの寮付の建設プログラム」は困難な地域の生徒の通学を激励することでしょう。