(VOVWORLD) -ベトナム政府が2020年に少数民族居住地と山間部向けの国家目標プログラムを展開して以来、「誰一人取り残さない」という目標の遂行に関連した複数の進展がありました。
「ベトナムの多次元貧困2021年版」によりますと、2021年∼2025年期に、さらに1千万人が社会保障と貧困解消に関する政府の政策と目標の実施による恩恵を受けるということです。また、ベトナム政府が2020年に少数民族居住地と山間部向けの国家目標プログラムを展開して以来、「誰一人取り残さない」という目標の遂行に関連した複数の進展がありました。
北部タインホア省ムオンラット県クアンチエウ村に住むロ・ティ・ザさん一家は、これまで長年にわたり貧困世帯でしたが、地元の貧困解消プログラムを通じて、農作物の種子や家禽を提供され、5年後には、数百頭の家畜、家禽、大きな果樹園を所有するようになり、高い収入を得られるようになりました。ザさんは次のように明らかにしました。
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「我が家は、資金がないため、地方行政府から畜産や農作物の種子を無料で提供してもらいました。また、農業奨励担当者から栽培、畜産の技術を教えてもらいました」
クアンホア県党委員会のハ・バン・トウイ副委員長は、少数民族居住地と山間部向けの国家目標プログラムの実施に際して、考え方や方法を変え、党員、幹部を活用し、農民への宣伝活動を集中的に行う必要があると明らかにし、次のように語りました。
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「このプログラムを開始した頃には、どんな貧しい家庭にも農作物の種子と家禽が無料で提供されていました。しかし、現在では、基準を満たした貧しい家庭だけが国家目標プログラムの対象となっています。同時に、このプログラムは地域の持続可能な社会経済開発として集中的に実施されています」
国会は2020年に少数民族居住地と山間部向けの国家目標プログラムを採択し、また2022年5月にその資本配分計画案を批准しました。このプログラムは、戦略的地域である西南部、中部高原地帯テイグエン地方、および西北部における51省の少数民族居住地域にある3400の貧しい村で集中的に実施されています。
ア・レン委員長 |
民族委員会のハウ・ア・レン委員長は次のように語っています。
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「現在、10の省庁が連携でプログラムを実現しています。このプログラムは、10件のプロジェクト、14件のサブプロジェクト、および36件の政策から構成されています。さらに、このプログラムは見直しを繰り返しながら集中的に実現される必要があります」
国会と政府は、貧困解消にあてる予算を前回と比べ2倍に増やしており、貧困解消政策の十分な実施、持続可能な貧困解消国家目標プログラムの遂行を指導し、貧困世帯の基本的な社会サービスへのアクセス向上を図り、経済成長、社会保障、貧困家庭率の削減に貢献しています。現時点で、全国の貧困世帯は、年間約 1.43% 減少し、650の村、1200の集落が特別困難状態から脱出し、17万棟のチャリティハウスが建設され、少数民族出身者と貧しい家庭は医療保険に無料で加入しています。