旧正月テトを前に、全ての人々がテトを十分に楽しめるように、1ヶ月前から、全国各地では、恵まれない人々への支援活動が行われてきました。
北部バックカンにはおよそ3万2千世帯が貧困な状態にあります。中でも、特別困難な状況にある家庭の他、身寄りのない高齢者、孤児がいます。これらの対象者にプレゼントを贈るために、バックカン省祖国戦線委員会は支援者に呼びかけてきました。同省赤十字協会のグェン・バン・クオン会長は「現時点で、同協会はおよそ2千人分のプレゼントを手渡した」と明らかにし、次のように語りました。
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「困難な状況にある家庭はまだまだ沢山あります。私たちは、これらの家庭にテト用品を手渡す為に、様々な募金運動を行っています。」
一方、タインホア省赤十字協会のチン・ティ・ティエップ会長は「同協会は4万人分のプレゼントを手渡す為に、昨年11月始めからその計画を実現してきた」と明らかにし、次のように語りました。
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「赤十字協会が提唱した『貧しい人々と枯葉剤被害者の為のテト』という運動は、適切な効果をもたらしてきました。恵まれない人々は、テトのプレゼントをもらったことで、とても喜び、感動しました。赤十字協会のやり方を通して、支援者から寄付された全てのプレゼントは困難な状況にある人々の手に届けました。」
ベトナム赤十字協会中央委員会のチャン・ホン・アン副会長は次のように明らかにしています。
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「今年、私たちは、プレゼントの内容を拡大しました。従来のやり方である現金や品物の他、チャリティハウス、医療保険カードを贈呈しています。また、ベトナム赤十字協会中央委員会は、全国の貧しい人々を対象に診療治療を無料で行った他、子牛を贈呈したり、慈善文芸公演を開催しました。」
他方、多くの若い人は、テトの時期に、恵まれない人達に正月に欠かせないバインチュンを贈るというボランティア活動に積極的に参加しました。
バインチュンを作っている青年と軍隊のボランティア=Ngô Thiên Phúc
これまでに、デエンビエン省、ハーティン省、クアンビン省、クアンチ省に住む恵まれない人々に対する1千個のバインチュンが手渡されました。この活動への参加者の一人であるグェン・ティ・ハンさんは次のように語りました。
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「この活動は有意義です。恵まれない人々に直接手渡さなかったものの、自分が作ったバインチュンは全ての人々に届け、全ての貧困者がテトを十分に楽しめるように期待しております。」
労働者を多数雇っている工業団地や輸出加工地区は、貧しい労働者がテトを過ごすため帰省する無料バスを配置しています。キヤノンベトナム有限会社労働組合のファム・ティ・バン・アン会長は「2200人の労働者を雇っている同社は、テト前に帰郷して、テト明けに会社に戻る出稼ぎ労働者を送迎する無料バスを整えた」と明らかにし、次のように語っています。
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「以前、テト明けに、一時的に帰郷して会社に戻って来た出稼ぎ労働者の割合は、91~92%しかなかったです。しかし、帰郷する労働者を運ぶ為の無料バスを展開してから、その割合は99.5%にのぼるようになりました。これは、労働者側と企業側にも有意義な活動の一つとなっています。双方とも利益を受けるからです。」
ハノイ市郊外にあるタンロン工業団地のニッセイエレクトリックベトナム社で働いている労働者の一人であるハ・ティ・シムさんは次のように明らかにしました。
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「会社の労働組合からプレゼントの他、帰郷する為の無料バスの切符をもらえて、とても感動しています。会社のバスで帰省すること、とても安心です。これは大きな分かち合いですよ。」
全ての人々がテトを十分に楽しめるための支援運動は社会全体の運動になっています。これは、ベトナム国民の団結を表しています。