(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ザライ省クロンクロ県に住む少数民族バナ族の人たちは、この1年余りに、行政当局の支援を受けて、野生イノシシの飼育を行うことで、高い経済効果をもたらしています。
クピエウ村には、約10世帯が22頭のイノシシの飼育を行っています。飼育場は村の奥に設置され、約2000平方メートルの広さで、金網の柵に囲まれています。
この飼育モデルは、テイグエン地方での貧困解消プロジェクトの一環で実施されています。これに基づき、飼育者らは、イノシシの子を無料でもらって、共同で飼育します。そして、それらの子が成長してから、それぞれの飼育者は、2頭か3頭を受けて、個別で飼育することになります。他の村でも、イノシシの飼育を行っています。これまでに、この村にある82の世帯がイノシシを飼育しています。飼育者は、常に、獣医担当者から飼育方法を案内されます。
飼育者の一人は次のように明らかにしました。
(テープ)
「現地の環境は、イノシシの飼育に最適ですよ。イノシシは飼育しやすいし、売り値もかなり高いので、住民たちの生活は改善されつつあります。」
イノシシの飼育は、トウモロコシ、瓜、そして、野生の野菜、草などを餌に使用することです。ダックトパン村人民委員会のチャン・ゴック・クオン委員長は「かつて、村人たちは、散らばって幾つかのイノシシを自給自足として飼育していた。しかし、貧困解消プロジェクトを実施することで、大量のイノシシを飼育することができ、市場に出荷するようになった。特に、現在、イノシシ肉は独特な商品であり、愛用されているので、村人の生活改善に貢献している。」と明らかにしました。
(テープ)
「イノシシの飼育モデルは、現地住民の思考ややり方を変化し、飼育者に大きな利益をもたらしています。私たちは、イノシシ飼育のモデルを拡大する方針です。」
クロンクロ県に住むバナ族のイノシシ飼育モデルは、高い経済効果をもたらし、地元の貧困解消事業に徐々に貢献し、さらに拡大されるべきです。