(VOVWORLD) - ベトナム中部高原地帯テイグエン地方に居住する少数民族ソダン族の伝統的な職業の一つは織物です。織物はこの民族の服装の美しさにつながり、その豊かさは文化の一つでもあります。
ソダン族は居住地に基づいて各グループに分けられます。カゾングループ以外、すべてのグループは昔から織物を織っています。ソダン族が使っている織り機は、テイグエン地方に住む他の少数民族のものに似ています。そのため、布は大体同じです。主に幅30センチから40センチの狭い布を織りますが、80センチ幅の布もあります。
テイグエン地方の文化を研究しているルオン・タイン・ソンさんは次のように話しています。
(テープ)
「テイグエン地方の他の民族と同様、ソダン族の服装の色は黒か藍色です。模様が施されていますが、民族によって模様が異なります。」
ソダン族の男性は上は半裸で、下は腰巻をつけています。腰巻は細長い布で股間を通し、腰の周りに巻いた後、体の前と後ろの両方に足首まで垂れ下げます。祭りなどでは、男性は、一方の肩から布で胸を巻くという習慣があり、それは戦場に向かう戦士のようです。
一方、女性の服装は、袖なしのTシャツとロングスカートにスカーフをつけています。テイグエン地方の文化を研究しているリン・ガ・ニエ・クダムさんは次のように話しています。
(テープ)
「テイグエン地方に住むそれぞれの民族の服装は特徴があります。例えば、ザライ族やチュル族の場合、長袖のシャツを着ますが、模様は胸とフリンジ部分にしかありません。それに対し、ソダン族は袖なしのシャツを着ていて、模様も量的に多いです。」
ソダン族の女性用の伝統服装の特徴はスカーフです。スカーフの色は主として黒ですが、色とりどりの綺麗な模様が施されます。そのスカーフは普段、2枚の布からなり、女性が自分自身で織らなけれなりません。コントゥム省ゴックホイ県に住むソダン族の一人イ・モンさんの話です。
(テープ)
「ソダン族の民族衣装は、白いシャツと黒いロングスカートと黒いスカーフです。そして、腰の部分を紐で縛ります。女性は自分の服装を自分で作らなければなりません。」
ソダン族の女性は、結婚前のスカーフと結婚後のスカーフを別にしなければなりません。結婚前のスカーフは、既婚の女性にとって貴重な記念品で、大切にされます。
現在、ソダン族は洋服など様々な服装を着用していますが、祭りなどでは、今なお伝統的な服装は欠かせない存在です。