ソンラ省、フアニャン村、フアニャン村はベトナム北部山岳地帯の中でも最貧困地方の一つです。村には17の村落がありますが、そのうち、大多数は少数民族モン族で、貧困率は54%を占めています。フアニャン村への道路は15キロですが道路は凸凹です。雨が降ると路面がゆるみ、車やバイクが滑りやすくなるため、往来は難しくなります。この村の住民はトウモロコシ栽培のほか、山羊や豚、鶏を飼育しています。この地方のモン族の人々は困難な生活を送っているためか、学習にもあまり関心を寄せてきませんでした。フアニャン村に住むレインさんは次のように語っています
(テープ)
「かつて、モン族の家庭は、両親の命令で、女の子は学校に行かずに家で畑仕事をしましたが現在は女の子も勉強するようになっています。」
先頃、ソンラ省の製紙企業の援助を得たフアニャン村の指導部は200人の生徒を対象に新しい小学校を建設しました。しかし、幾人かの生徒は学校から40キロ離れた所に住んでいます、更に、中学校と高等学校は省都にしかないので通学はまだ大変です。保育園と小学校は粗末で、学習設備も整備されていません。学校と保育園の教師らは様々な困難を乗り越えて、少数民族の生徒のため、全力をあげて取り組んでいます。フアニャン村保育園のドティラン校長は次のように語りました
(テープ)
「保育園に行くのはとても大変です。更に生徒の多くの保護者の知識はまだ低く、自分の子供を勉強させません。しかし、毎日、我々教師は子供のいる各家庭に行って、子供に勉強をさせるように宣伝しています。」
フアニャン村の地方行政当局と教師による宣伝運動のお陰で、近年、この村に住むモン族の保護者の大多数は学習の重要性を十分に認識した上で自分の子供をつれて、学校に行きます。フアニャン村の党委員会のザンアジェン委員長は次のように語りました
(テープ)
「この間、わが村の子供の通学の割合は高くなっています。党、政府、地方行政当局は少数民族の子供の学習に深い関心を寄せています。更に、村の行政当局の宣伝活動を通じて、保護者の大多数は学習の重要性を十分に認識した上で、自分の子供を学校に行かせています」
先頃、フランスの子供健康ケア組織はフアニャン村での保育園の建設プロジェクトを援助しました。40人の子供は毎日、この村の中心にある保育園で楽しんでいます。ベトナム駐在フランス子供健康ケア組織のグェンヒュギアー代表はこの保育園の落成式で次のように発言しています。
(テープ)
「この保育園に立ち寄せてみるとベトナム山岳地帯の幸せな生活が実感できるでしょう。この村の住民の生活はまだ困難ですが将来世代の教育事業が更に強化される必要があります。こんな立派な保育園を建てるため、フアニャン村の行政当局と住民は全力をあげて取り組んで来ました。」
ある晴れた日、フアニャン村を訪れてみると、この村の中心にある新しい学校が見えるでしょう。きっと少数民族の生徒たちが一生懸命勉強している様子がみられます。この村に住むモン族の人々は故郷で幸せな生活を送ることでしょう。