タイ族―白タイ・黒タイのちがい

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タイ族は主にライチャウ省、ディエンビエン省、ソンラ省、ホアビン省、タインホア省、ゲーアン省など、北部山岳地帯や北中部に集まっています。言語はテイ・タイ語系に属し、独自の文字があります。タイ族の人々は広い平野や山々の近く、川沿などで集って暮らし、稲作に従事しています。

民族学博物館にはタイ族を紹介する広いコーナーが設置されています。同博物館の幹部グエットさんは次のように語りました。

(テープ)

「少数民族の中でも、タイ族とテイ族の人口は最も多数です。タイ族は黒タイと白タイの2つのグループに分けられ、衣装で区別されます。黒タイ人は黒いシャツとスカート、白タイ人は白いシャツと黒いスカートを着用します。また、黒タイ人のシャツのエリは立てるので高く、白タイ人のものはハート型です。さらに、住居は2つのグループの区別点となっています。」

居住地にとって、タイ族は複数の組にも分けられます。民族学博物館の研究者ルオン・バン・ティエットさんは次のように語りました。

(テープ)

「それぞれの地方によってタイ族は小さな組に分けられます。例えば、ゲーアン省に住む黒タイ人は2つの組に分けられ、マンタイン組とタイムオイと呼ばれています。一方、白タイ族はタイムオン、及びタイゾと呼ばれています。ゾというのはタイ語で定住を意味します。そのほか、タイタイン、あるいはタイニャイと呼ばれる黒タイ族の組もあります。ニャイというのは移住を意味するのです。」
タイ族―白タイ・黒タイのちがい - ảnh 2
白タイ

このように語ったティエットさんはまた、タイ族は複数の組に分けられるが、黒タイと白タイは主要な2つのグループであると述べ、黒タイと白タイの区別について次のように明らかにしました。

(テープ)

「西北部に住む白タイは白、ピンクや派手な色の衣装を着用します。また、半袖で、ハート型のエリのシャツをよく着ています。黒タイ族は黒や茶色など暗い色の民族衣装を着用します。シャツのエリを立てて、蝶々型のボタンがついています。さらに黒タイと白タイの発音方法は違います。数字に関する考え方も異なっています。白タイは偶数が、黒タイは奇数が好きです。白タイ族は偶数が豊富を象徴すると思っていますが、黒タイ族は奇数が発展、成長を象徴すると考えています。」

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黒タイ

信仰の面に関して、タイ族は多神論を信仰し、祖先崇拝の風習を保っています。また、生活は稲作に結びついていることから「大晦日に水を汲む」や「雷を向かえる」、「豊作を祈る」儀式などが行われています。さらに死んだ人は別世界に行って生き続けると考えられ、葬式は死んだ人を天に送る儀式として催されています。タイ族の名字はたくさんあり、それぞれが独自の規則や規定を決めました。例えば、ロという名字の一族は鳥の肉を食べません。そして、白タイと黒タイの礼拝風習には相違点があります。さきほどの民族学博物館の研究者ティエットさんは次のように語っています。

(テープ)

「黒タイ人は焼き畑を営むことから、よく移住します。畑仕事が不安定なので、神様の恵みを祈ります。一方、白タイ人は水稲を栽培し、安定的に生活するので、あまり、礼拝を行いません。また、白タイの家では、豊作を祈願する儀式はあまり行われません。」

タイ族は畑仕事によって生活して水路を掘ったり、棚田に水を入れたりするなどによく明るく、主食はコメです。タイ族は祖先から伝わる稲作に関する経験を誇りにしています。

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