(VOVWORLD) - 先月、北部山岳地帯のライチャウ省で、少数民族モン族の第3回全国文化祭が行われました。このイベントには11の省から数千人のアーチスト、職人、選手などが参加し、モン族ならではの文化を披露しました。このようなイベントはモン族の豊かな文化の保存・発展に寄与していると評されています。
モン族の第3回全国文化祭で披露された横笛の演目 |
モン族の第3回全国文化祭の中心的活動は民間文芸フェスティバルです。フェスティバルでは、10の芸術団が49の演目を披露し、その中で、楽器口琴「ダンモイ」( Dan moi) や横笛「ケン」などモン族ならではの楽器の音色と美しい民謡は見る人を魅了しました。また、モン族の伝統的な祭りや儀式を再現した演目も好評を得ました。中には、北中部タインホア省ムオンラト県に住むモン族の新米祭りを再現する演目がありました。ムオンラト県に住むアーチスト リ・リ・ポさんは次のように語りました。
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「新年になると、モン族の人々は新米祭りを催します。この祭りは、前年より多くの豊作を祈るためのものです。また、豊作のほか、期待したことが実現するような意味もあります。」
モン族の第3回全国文化祭の枠内で、モン族の楽器や錦織、伝統職業、日常生活などを紹介する展示会が行われました。この展示会は写真や模型のほか、実際の品物も展示しました。中部ダクラク省から来た職人タオ・ヴァン・クオンさんは次のように語りました。
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「モン族の全国文化祭に参加することができてうれしく思います。展示会では、米やトウモロコシをつく用具などが展示されています。かつて、モン族の人々はこの用具を使いましたが、現在は使わなくなりました。そのため、展示会でこの用具を見ると懐かしいです。」
モン族のお餅 |
モン族の文化について触れるならば、民族衣装を抜けにして語ることはできません。そのため、今回の文化祭で、職人たちが錦織を織ったり、民族衣装を作ったりする風景は最も魅力的な光景であるとされています。タインホア省から来た職人ラウ・ミン・ポさんの話です。
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「私たちはモン族の民族衣装を幾つか紹介しています。モン族の衣装は花モン族と白モン族の2種類あります。かつて、モン族の女性はスカートをよく着用してきましたが、畑仕事をするとき、不便なので、現在はズボンをはく女性が多いです。しかし、祭りや結婚式は必ず伝統的なスカートを着用します。」
今回の文化祭の枠内で、モン族の人々が作った多くの品々を展示するブースもあり、モン族が居住する各地の観光をPRしました。ライチャウ省フォント県シンスオイホ村に住むハン・ティ・クアさんの話です。
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「私たちのブースは、シンスオイホ村の女性が作った錦織や衣服のほか、森から採ってきた特産品や栽培した農産物を紹介しています。これらの展示物を通じて、シンスオイホ村の美しさを知ってもらい、チャンスがあれば、来ていただきたいと思います。」
「モン族の伝統文化の保存と発揮、平等・団結・参入・発展」をテーマにした今年の文化祭は全国に住むモン族の人々にとって交流の場であり、モン族の伝統文化をPRする場でもありました。