2013年に、ベトナムは正しい金融通貨政策を取り、積極的な成果を収めました。国家銀行の努力は政府のマクロ経済の安定化事業に貢献しました。その最も目立った結果はインフレ抑制とされています。
2013年に、経済成長率が期待より低かったものの、インフレは抑制され、マクロ経済の安定が確保されました。統計総局によりますと、GDP=国内総生産の伸び率は5・42%にとどまり、CPI=消費者物価指数がこの10年間最低となった6・04%に抑えられました。
国家通貨政策評議会のチャン・ズー・リック博士は次のように語りました。
(テープ)
「通貨政策の最も大きな成果はインフレの抑制です。2011年のCPI増加率は18%を超えましたが、2012年に6・81%に、そして、2013年は6・04%に低下しました。特に、インフレは抑制できないものではなくなったということです。第2の成功はベトナム通貨の為替相場の安定化と外貨準備高の増加です。第3は銀行利率の削減です。これらは難しいですが、実現されました」
銀行分野の成功は各企業の困難解決事業にも寄与しています。特に、銀行利率の低下は企業の生産経営回復に有利な条件を作り出しています。2年前、銀行の利率は20~22%に上る時期もありましたが、2013年に7~10%に下がりました。
エコノミストのブー・ディン・アィン博士は次のような見方を示しています。
(テープ)
「利率政策は効果的に実施されています。これにより、貸出利率はマクロ経済の条件に見合うようになりました。これは各企業に利益をもたらします。各企業にとって、その資金をどのように利用するかという問題だけが残されています」
各企業も政府の金融通貨政策を歓迎しています。ハノイ市のカウザイ貿易会社のグエン・ドゥク・トゥエン会長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「小売企業にとって、市民の購買力がまだ低いので、まだ困難はあります。でも、各銀行の短期貸出しにより、在庫問題が基本的に解決できるようになりました」
金融政策のほか、国家銀行は金市場の管理を強化しました。これにより、金価格の安定の確保や金への依存度の削減が果たされました。さらに、不良債務問題も徐々に解決されています。統計によりますと、2013年12月末まで、35兆ドン(約1750億円)相当の不良債務が処理されました。
今年にも、ベトナム政府はマクロ経済の安定化や、インフレ抑制、経済再構築を引き続き進めていく方針ですが、これらの成果は今年の発展促進事業に基礎を作り出すものと見られます。