商工省によりますと、今年一年の輸出総額は前年同期と比べ13％増に当たるおよそ2000億ドルに達し、目標値を上回る見通しです。

商工省は、｢輸出額が最も高い品目は電話とその部品であり、その金額は390億ドルに上る｣と明らかにしました。次いで、250億ドル相当の繊維製品や、220億ドルのパソコンとその部品となっています。また、履物や、水産物、野菜と果物の輸出も増加しています。

この積極的な結果は、ベトナムが自国のメリットを活かして輸出先での競争力を一段と高めていることによるものと見られています。木工製品や、野菜と果物を含む農・林産物はその一例です。木工製品に関して、アメリカが中国の木工製品を対象に反ダンピング税を課していることからその注文はベトナムを含めASEAN諸国にシフトしていますが、ベトナム企業はそのチャンスを徹底的に利用しました。

その結果、今年上半期だけで、ベトナムの木工製品の輸出額が36億ドルを突破しました。商工省は、「今後もアメリカはベトナム木工製品の大きな輸出先であり続ける」と予測しています。木工製品・林産物協会のグエン・トン・クエン会長は次のように話しています。

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「木工製品の輸出額は15％増加していますが、これは意外の結果です。これにより、今年通年のその額は75億ドルに達する見通しです。各市場への輸出額や、注文量も増えています。例えば、アメリカと韓国です。アメリカは、昨年の24億ドルから28億ドルに、韓国は6億ドルから8億ドルに増加する見込みです。また、インドや、カナダ、ロシア、中東諸国なども増加の傾向にあります。」

一方、繊維輸出も急増しています。ベトナム企業がASEAN・中国FTA=自由貿易協定や、ベトナム・韓国FTAなどのメリットを徹底的に利用している結果、中国と韓国への繊維輸出額は16億ドルを突破しました。特に、ベトナム農産物が日本や、アメリカ、韓国、ニュージーランド、オーストラリアなど厳しい市場に進出していることは今年の輸出活動の焦点と見られています。

11月までの野菜・果物の輸出額は31億6000万ドルに達し、コメや、ゴム、お茶、カシューナッツなど主力品目の輸出額をはるかに上回っています。これは、野菜・果物の輸出の過去最高の結果となっています。野菜・果物の生産・輸出に携わる企業｢ビェトフン（Viet Hung）｣社のタン・スアン・チュオン社長は次のように明らかにしています。

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「我が社は大量の野菜と果物を輸出しており、そして、注文量は生産能力を上回っています。特に、各市場で、ベトナム製品の品質は高く評価されています。」

野菜・果物とともに、水産物の輸出額も増加しています。年初に、水産部門は輸出額を74億ドルにする目標を設定し、そして、目標を達成できるかどうかについて慎重姿勢を示していましたが、12月初めに、その金額は既に80億ドルに達しました。

これは、農業部門全体の発展事業に大きく貢献していると評価されています。農業農村開発省は、｢今年の農業部門の成長率は3％に達する見通しである｣と確認しています。同省のグエン・スアン・ウオン大臣は次のように明らかにしています。

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「我々は、輸出品として大きなメリットを持つ商品生産を開始しました。農業は着実に発展し、今年の輸出額は350億ドルに達する可能性があります。サプライチェーンの形成、市場拡大、製品の質的向上は優先課題と見られています。これらの問題の処理は9200万人の国内市場や、70億人の世界市場の要求に応えることに役立ちます。」

農産物輸出の多大な成果は、農業が国の経済の重要な柱の1つであることを示すものです。また、これは、国の発展事業にも大きく貢献していると評されています。