(VOVWORLD) - UNWTO=世界観光機関によりますと、ベトナムは、2017年初頭に観光が最も迅速な発展を遂げた10カ国の中で6位に立っています。また、観光発展速度で、アジアトップとなっているということです。
これは、観光を国の先端経済部門を発展させるためのベトナムの政府や、各機関、地方、企業の努力による結果と見られています。
実際、2017年には、ベトナム観光が多くの成果を収めました。統計によりますと、同年11月にベトナムを訪れた外国人観光客は120万人に達し、10月と比べ14・4%増加しました。外国人観光客数が100万人を超えるのは8ヶ月連続となっています。
これにより、2017年、ベトナムを訪れた外国人観光客数は前年同期と比べ28%増の1300万人を突破しました。従って、観光部門の収益額は230億ドルに達し、GDP=国内総生産の7%に相当しています。
2017年のはじめ、ベトナム共産党政治局は、観光を先端経済部門に発展させることに関する8号決議を発布しました。一方、第14期国会も観光法を改正しました。また、政府は入国ビザ制度を緩和し、中でも、イギリスや、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの西欧5カ国の観光客を対象にするビザ免除措置があります。
さらに、APEC2017首脳会議をはじめ、国際場裏でのベトナム紹介活動も強化されています。観光開発研究院のチュオン・シ・ビン副院長は次のように分析しています。
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「党政治局の8号決議が発布される前と発布された後は違うところがあります。決議により、全社会は観光発展に力を合わせています。また、改正された観光法も新しい点があります。従って、観光部門の活動の効果が高まります。2017年と2016年の観光部門の伸び率はおよそ30%に達していますが、そんなに高い観光成長速度を上げる国は珍しいと思います。」
近年、観光総局は、様々な観光振興活動を行ってきました。また、国際観光見本市への参加も強化しています。注目すべきのは、オーストラリアや、日本、タイ、マレーシア、インドネシア、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、イタリア、ドイツ、オランダ、スペインでの観光振興活動です。
観光総局のグエン・バン・トゥアン総局長は次のように語りました。
(テープ)
「2017年が終わりましたが、多くの印象的なことがあります。党政治局の8号決議の実施は始まったばかりですが、多くの成果を収めています。したがって、この決議は現実になります。今後、観光振興活動を刷新します。」
観光部門の多大な成果に触れるならば、各旅行会社の貢献を抜きにして語ることは出来ません。複数の旅行会社は自社のトレードマークを確立し、競争力を高めています。フィディツアー(Fiditour)社はその1例です。
同社は、サービスの質的向上に力を入れるとともに、航空会社と連携して重点的市場行きの直行便を就航させるなどして、市場拡大のための協力を促進しています。同社のチャン・テ・ズン社長の話です。
(テープ)
「これまで我が社は多くの成果を収めてきましたが、それらは、『お客さんが中心である』という方針によるものといえます。また、人材育成も重視されています。質の高いサービス提供や、ツアーガイドの高い能力などは観光客を満足させるものだと思います。」
これまで達成されてきた成果は、今後のベトナム観光の発展の土台と見られています。こうした中、ベトナムは2020年をめどに、年平均1700万から2000万人の外国人観光客を誘致するという目標を掲げています。党と政府の優遇政策や、各期間、企業、国民の努力により、この目標が達成できると期待されています。