（写真：TTXVN）

2021年、新型コロナウイルス感染症が複雑に推移していた中で、北部バクザン省、ハイズオン省、フンイエン省などの特産品であるライチや竜眼などのEコマースプラットフォームでの販売が開始されました。この期間は新型コロナ対策として厳しい社会隔離措置が適用されていましたが、Eコマースプラットフォームで数千トンのライチや竜眼、卵、鶏肉が販売されていました。消費者はEコマースプラットフォームを通じて仲介人を介することなく直接農産物を購入し、コストが節約できる一方、農民は収入を増やすことができます。

（テープ）

（男性）「農業生産に携わっている私たちはEコマースプラットフォームを通じた製品の販売促進に期待しています。第1に、販売が迅速かつ簡単に行われ、早く消費者に届けられること。第2には利便性が高いことがメリットです」

（女性）「Eコマースプラットフォームは多く課題解決に寄与しています。新型コロナウイルス感染症により社会隔離措置が適用されても、消費者はスマートフォンやコンピューターを利用するだけで、ECサイトで商品を購入することができるからです。また、農民は農産物を収穫してから、販売業者が彼らの元までに赴き、仕入れをします。」

統計によりますと、現時点で17万世帯あまりの農家がEコマースプラットフォームに出店しています。農産物生産業者はEコマースの大きなメリットと価値への認識を高め、これを第4次産業革命の必至のトレンドと見なしています。Eコマースプラットフォームへの参加により、農民らは農産物生産におけるデジタルトランスフォーメーションを促進し、市場の要求に応え、経済的価値を向上させることができます。

フンイエン省、コアイチャウ県のミエンティエット竜眼共同生産組合のグエン･バン･テ取締役会長は次のように語りました。

（テープ）

「これは農民にとっても難しいものではないと思います。短時間の研修でできるようになるでしょう。Eコマースは新型コロナの流行時、収束後ともに農作物の販売向上の基本的な解決策となります。第4次産業革命が進む現在、ECサイトにおける農産物の取引を促進する必要があります」

商工省・貿易促進局のブ・バ・フ局長＝TTXVN

現在、商工省・貿易促進局は関係機関、部局と連携し、Eコマースプラットフォームにおける農産物の取引を加速し、デジタル時代の取引トレンドに追いつくことを目指します。商工省・貿易促進局のブ・バ・フ局長は次のように語りました。

（テープ）

「これまで、農産物は主に市場や販売代理店などで販売されてきました。ただ、第4次産業革命でEコマースは必至のトレンドとなり、消費者の大部分は若者であるため、Eコマースプラットフォームは農産物の安定的で持続的な供給チャンネルとみなされています。商工省と関係機関は緊密に連携し、農民に対し、Eコマースプラットフォームにおける農産物の販売を支援しています」

過去2年間、北部バクザン省のライチは豊作で、販売量は連続して増加しています。販売価格は安定して、輸出量は販売量の大部分を占めています。ライチは主に中国、EU＝欧州連合、アメリカ、オーストラリア、日本、韓国などに輸出されています。これは省庁、部局、地方行政当局の支援により、Eコマースを通じて農産物の取引が促進されてきたことによる結果であるとしています。

2021年、商工省は配達、物流、電子商取引（Eコマース）、テクノロジーといった事業を手掛けるベトテルポストと協力し、「Voso Global」というEコマースプラットフォームを通じて、バクザン省のライチ3トンあまりをドイツに輸出しました。ベトナムの新鮮な農産物が、ベトナム人の設立・運営するEコマースプラットフォームを通じて欧州に輸出されたのは今回が初めてです。

ライチだけでなく、国内各地の様々な農産物はどんどんEコマースフラットフォームで順調に販売されています。Vosoや、Sendo,  Tiki, Shopee, Lazada, Postmartなどの国内のECサイトはベトナム農民と力を合わせ、農産物の販売を促進し、目覚ましい成果を収めました。ECサイトにおける農産物の取引の重要性に対する農民の認識向上や各レベルの国家管理機関の適切な支援により、ベトナムの農産物の価値とブランド力は日増しに高まって、地方と国の社会経済開発に貢献しているとしています。