キェンザン(Kien Giang)省はベトナム西南部にあり、フーコク(Phu Quoc)島、ハーテン(Ha Tien)観光地、ハン寺などの様々な名所がありますが、その中で、キェンザン生物圏保護区がユネスコに世界生物圏保護区として認定されました。
110万ヘクタールを持つこの生物圏保護区はフーコク、アンミン、ビントァン、キェンルォン、キェンハイといった各県に属する海、島、陸から成り立っています。この生物圏保護区にあるウーミントゥォン(U Minh Thuong)森は世界で最も希少なマングローブ林と評されています。このマングローブ林の中には250種を超える植物があり、その中で、極めて希少種は8種、希少種の数は71種になっています。そのほか、このマングローブは様々な淡水魚が生息しており、「ベトナムの淡水魚の天国」とも言われています。そうした理由で、ウーミントゥォン森は南部メコンデルタ地域の野鳥公園となっています。野鳥はこの森に飛来してきて、魚を食べて、産卵し、巣を作ります。現在、野生公園の面積は40ヘクタールほどに上っています。
ウー・ミン・トゥォン森の観光会社の会社員であるグェン・バン・コウ( Nguyen Van Co) さんは次のように語りました。
(テープ)
「この森には186種の野鳥が生息しており、その中には希少な野鳥の数が12種類に上っています。そのほか,7種類の蝙蝠(こうもり)が生息しています」
コウさんはこのように語りました。
ウーミントゥォンを出て、フーコク島に向かいます。この島には182種の植物があります。野生動物に関しては蛇、ワニ、海亀、スカンクなどの23種の野生動物と野鳥がレッドブックに記載されています。フーコク島の海洋島の生態系は非常に豊かで、特に美しい珊瑚礁や海草ゾーンがある海洋保護区があります。また、フーコク島には多くの美しい砂浜と海水浴場があります。フーコク島とマングローブ林を含むキェン・ザン省の生物圏保護区の保存作業及び観光発展計画に関して、キェン・ザン省文化スポーツ観光局のレ・ミン・ホァン(Le Minh Hoang)局長は次のように語っています。
(テープ)
「この目標を実施するため、我々は6つの大きな問題を集中的に解決します。その中でも港湾、空港、ホテルの建設、人材養成を行い、この生物圏保護区へのツアーを紹介するウェブサイトを開設しています。」
ホァン局長はこのように語りました。
これまで、首都ハノイとフーコク島を結ぶ空路、及び、ホーチミン市とフーコク島行きの直行便は運航されており、キェンザン省の生物圏保護区は国内外の観光客にとって魅力的な観光地になっています。