この数年間、国の経済が多くの困難に直面している背景の中で、東北部のクアンニン省は投資環境の改善や競争力の向上に力を入れています。その結果、同省は、投資を最も多く誘致する地方の1つとなっているほか、北部各省の中に、PCI=省レベルの競争力指数が最も高い地方となっています。
クアンニン省
投資誘致の強化や、競争力の向上を目指して、この2年間、クアンニン省は様々な措置を取ってきました。そして、これらの措置は積極的な結果をもたらしています。現在、アメリカや、韓国、中国など多くの国々の大手企業はクアンニン省に特別な関心を払っています。
また、多くの国内企業も同省に投資したい意向を示しています。これまで、同省は10億ドル以上の外国直接投資プロジェクト39件と54億ドル以上の国内投資プロジェクト205件に許可証を発給してきました。
同時に、省の競争力も一段と高まっています。VCCI=ベトナム商工会議所の調査によりますと、2013年におけるクアンニンのPCI=省レベルの競争力指数は全国4位に立って、2012年と比べ16位上昇しました。また、経済運営や、インフラ整備、行政改革の効果が最も高い7省の中で、第゙4位に立っているということです。
VCCIのブー・ティエン・ロック会頭は次のように明らかにしています。
(テープ)
「PCIはその地方の政策の透明性や、企業に対する支援などを示すものです。この指数を見れば、クアンニン省が正しい発展方向を選び、企業支援のために複数の優遇措置を実施しているといえます。自らの努力と正しい政策により、クアンニンは今後もそのランキングを向上させていくことができると信じています」
先ごろ開催された投資振興会議でのクアンニン省人民委員会の報告によりますと、2012年以来、クアンニン省は5つの計画の実施に注力しています。これらは、省全体発展計画や、地方別建設計画、観光発展計画、人材開発計画、環境保護計画となっています。
特に、グエン・タン・ズン首相は同省の2020年までの経済社会発展マスタープランと2030年までのビジョンを承認しました。これはクアンニン省の経営環境改善と投資誘致の促進にとって重要な基礎と見られているとしています。
同省人民委員会のグエン・バン・ドック委員長は次のように語りました。
(テープ)
「今後、我が省は、交通インフラ整備をはじめとする都市開発や、行政改革、人材開発といった3つの分野に力を入れていく方針です。投資家を支援するために、私達は公的行政センターを設立しました。また、これから、クアンニン省は人材に関する投資家の需要と基準を満たせるようになります。」
行政改革事業に関しては、クアンニン省は電子政府という行政モデルの適用を進めています。その目的は「公開、透明、民主、責任」という行政づくりです。これは、クアンニン省が引き続き投資環境を改善し、競争力を向上させ、迅速かつ持続可能な発展を維持するための重要な要素と見られています。
また、これは経済発展だけでなく、文化、社会、教育、医療の発展にとっても強固な土台になると期待されています。