テイグエン地方はベトナムの経済社会発展・国防安全保障の確保において戦略的地位を持っています。テイグエン地方各省の経済社会面での潜在力を最大限に生かすため、特別な優遇政策を実施すると同時に同地方への投資を強化しなければならないとしています。
コーヒー、テイグエン地方の主力の農産物
テイグエン地方は土壌や気候など自然条件に恵まれ、コーヒーやゴム、胡椒の栽培をはじめ、農業経済の発展に適しています。また、この地方は輸出用の青果の産地としても知られています。テイグエン地方はセサン、スレポク、ドンナイの3本の大きな川の流域に位置することから水力発電の潜在力を持っています。さらに、ボーキサイトや金鉱、建設資材、宝石、泥炭、褐炭、非鉄金属などの埋蔵量が大きいです。そして、温帯気候であり、自然条件は高級リゾートの建設に最適だとされています。一方で、テイグエン地方は観光開発にも有利な条件があり、避暑地としてのダラットは高い知名度があります。テイグエン地方指導委員会のチャン・ベト・フン副委員長は次のように明らかにしました。
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「先頃、首相は計画投資省に対し、各省庁やテイグエン地方指導委員会と協力し、公布された政策を点検するとともに、テイグエン地方の有望な分野に集中するよう指示しました。また、同地方への投資を目指す具体的な政策を打ち出す必要があると求めました。例えば、観光やコーヒー、ゴム栽培などに対する投資を強化することです。」
現在、テイグエン地方への投資は全体のわずかな部分を占めています。また、外国直接投資プロジェクトは投資額も件数としても少なく、ラムドン省だけに集中しています。他方、国内各地のGDP=国内総生産に占めるテイグエン地方の比重は9%にとどまっています。少数民族を中心に貧困世帯の割合はかなり高いです。経済専門家によりますと、農業製品の価値の向上を目指し、生産へのハイテクの適用における国家、農民、科学者、企業経営者といった4者連携を強化する必要があるとしています。今後、各貿易銀行はテイグエン地方におよそ15兆ドン、約830億円を投資する計画があり、水力発電、火力発電、交通、農業生産へのハイテクの適用に集中します。国家銀行のグエン・キム・アイン副総裁は次のように語りました。
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「銀行部門はテイグエン地方に対する融資を促進し続行します。その中で農業、農民、農村、また、コーヒー、お茶、ゴムなど有力の工業用作物を優先対象に位置づけています。一方で、農業生産へのハイテクの適用や連携モデルの開発に貸付を優先する方針です。」
今後、テイグエン地方各省は政府の政策を具体化させ続けると同時に投資環境の完備、体制の刷新、国内外の投資の誘致に力を入れることにしました。ラムドン省の投資・貿易・観光振興センターのブ・バン・トゥ センター長は次のように話しました。
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「我が省は農業分野に投資を行う投資家に一連の補助政策を適用します。具体的にはハイテク導入の農業生産、自然の材料を使用する建設資材の生産、農産物加工産業に対する投資は利子補助が受けられるのです。また、市場の開拓や企業の商標の発展をも支援しています。」
先頃、テイグエン地方各省は第3回投資振興会議を行ないました。これは地元の潜在力の開発に投資を呼びかけ、持続的な経済社会発展、社会安全保障の確保が狙いであるとみられます。