カルダモンとは、日本名を「ショーズク」といい、しょうが科の植物で、高さ2-4メートルほどになります。香りがよく、「香りの王様」とも呼ばれています。カルダモンは、薬や調味料として用いられ、特に、ベトナムの有名な料理フォー・ガーのスープにはカルダモンの香りを欠くことはできません。
ナム・カン村はサパから40キロ離れていますが、バイクで1時間以上もかかります。ナム・カン村に住むタン・サン・クアイさんの家庭は、カルダモンの栽培のおかげで、フッケンヒバの家を建てることができました。彼にカルダモンのことについてについて尋ねると、「カルダモン木の栽培はとても簡単ですよ。毎年、2回草をとるだけで、収穫できる。でも最も大切なのは、ダルダモンはジャングルで成長するので、ジャングルを守ることだ」と明らかにしました。
一方、タン・ザン・チェウさんの家庭は、カルダモンの栽培と販売により、自動車や高価な家具を購入できるようになりました。チェウさんは次のように語りました。
(テープ)
「ザオ族の人々は以前、とても貧しかったです。皆は、森林を伐採して、それを売ったお金だけではコメを買えませんでした。しかし、この数年間、地方行政権の指導の下に、森林を保護して、カルダモンを栽培することにしました。現在、殆どの家庭は、カルダモンの栽培で生計を立てています」
チェウさんはこのように語りました。
一方、タン・タ・マイさんは、次のように語りました。
(テープ)
「今日の村全体は以前とすっかり変わりました。党と国家の関心を受けて、我が村には、診療所、小学校、照明灯、自動車用の道路が整備されるようになりました。特に市場に行けば何でも買えるようになりました。」
また、ブ・ア・ゼさんは、次のように語っています。
(テープ)
「私達の生活は以前はとても大変でした。でも、党と国家の関心を受けて、カルダモンを栽培したことにより、私の家庭をはじめ村人の生活は余裕がでてきました。」
ゼさんはこのように語りました。
ナム・カン村人民委員会によりますと、ナム・カン村には5千ヘクタールの森林がありますが、600ヘクタールのジャングルはカルダモン栽培の土地です。現地の行政が、村人にカルダモンの栽培を奨励してから、ナム・カン村はよくなりました。ナム・カン村人民委員会のブ・ア・ロン委員長は次のように語りました。
「テープ」
「以前には、森林の栽培面積は40%しかありませんでした。とても低かったです。でも、カルダモンの栽培を始めてから、森林の伐採は禁止されました。村人は、カルダモンを栽培しながら、ジャングルを保護しています。そのため、森林の栽培面積は70%にのぼっています。カルダモンの収穫量一番多い時で6トンに上る家庭もありますが、一般的に3トンから5トンを収穫する家庭は多いですよ」
ロン委員長はこのように語りました。
村人の団結精神と困難を乗り越える決意により、ナム・カン村は、ラオカイ省における経済発展と新農村部作りに先駆ける地方となることでしょう。