(VOVWORLD) - 経済発展三角地帯にある首都ハノイとハイフォン市、クアンニン省間の競争が激化する中で、ハイフォン市はFDI=外国直接投資誘致でトップという座を維持するため、あらゆる手を尽くしています。
ハイフォン市計画投資局によりますと、年初以来、同市が誘致したFDIプロジェクトの投資総額は10億ドルを超え、その中の47件は新規、35件は増資プロジェクトです。代表的なプロジェクトはLGディスプレー有限会社の15億ドルの投資プロジェクトやLGイノテック株式会社の5億ドル以上の投資プロジェクトがあります。ハイフォン市のVsip工業団地に進出し、2ヶ所の靴下生産工場を稼動させているジャサン・ベトナム有限会社のチャン・トゥイ・チャン副社長は次のように語りました。
(テープ)
「事業を開始してから、初めての製品を輸出するまで、困難もありませんでした。現在、1500人の労働者を擁しており、2018年末までに3千人に増やす計画があります。第1ジャサン社は2015年、第2ジャサンは2017年に稼動し始めましたが、第3ジャサンの稼動は来年に予定しています。また、向こう3年間、ハイフォン市に対する投資額を5千万ドル、ベトナムへの投資額を1億2千万ドルに引き上げる計画です。ハイフォン市への投資は正しい選択肢だと思います。」
ハイフォン市にあるラックフエン橋
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現在、36の国と地域はハイフォン市に投資を行っています。その中で、韓国は53億8千万ドル相当の100件のプロジェクトでトップに立っており、日本は37億8千万ドルの132件のプロジェクトでそれに次いでいます。こうした中、ハイフォン市は全面的かつ総合的な投資誘致戦略を実施しています。その中に2014年から2020年期のグリーン成長国家戦略の実施、技術インフラ整備や、交通渋滞の解消、各地方を結ぶ交通システムの拡大、工業団地のインフラ整備などを含む重点的なプロジェクトへの予算の支出があります。一方で、日本やアメリカ、韓国などからの有望な投資家を定めるとともに選択的な外資誘致を進め、ハイテクや付加価値が高い製品の開発への投資誘致に取り組んでいます。これにより、ハイフォン市はグローバル・バリュー・チェーンの一環となり、市場の安定化や持続的な投資誘致が図られるとしています。ハイフォン市・計画投資局のレ・チュン・キエン局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「2017年のテーマを『投資経営環境の改善』にしました。我々は行政手続きや投資、立ち退き、借地に関する手続きの改革を進め、企業を最大限に支援しています。また、投資経営環境の改善や人材の質の向上、手続き所要時間の短縮に取り組み、相応しくない規定を撤廃し、投資家にあらゆる条件を作り出しています。」
ハイフォン市は経済体制の刷新、人材の質の向上から投資環境の改善まであらゆる手を尽くしており、外資誘致でトップの座の維持だけでなく、国際社会への参入の促進を目指しています。