ハノイには、およそ5000の史跡地区や、1300の伝統職業村、数多くの無形文化遺産があり、観光発展のための多くの潜在力があると評されています。そのため、観光を先端的な経済部門として見做し、その発展事業に力を入れています。
ハノイの中心部にあるホアンキェム湖
今年第1四半期に、ハノイは70万人の外国人観光客を迎えました。この数は前年同期と比べ15%増加しています。また、国内観光客数は487万人で、8%増となっています。この結果はハノイの観光部門の努力によるもだといえます。
ハノイ旅行会社のリュー・ドゥク・ケー(Luu Duc Ke)社長は次のように語りました。
(テープ)
「他の経済部門は困難に直面していますが、観光部門は発展速度を維持できます。これは観光事業に携わる各機関、団体、企業の努力によるものと思います。また、今現在は、政府が観光発展への支援を強化するためのいいタイミングだと思います」
最近、ハノイは観光地のインフラ整備のほか、新しい観光商品作りにも力を入れてきました。タンロン水上人形劇場や、中央水上人形劇場など有名な目的地のほか、旧市街のハンボー(Hang Bo)通り73番地でも人形劇場を新たに建設する予定です。
また、ゴクソン(Ngoc Son、玉山)神社や、ホアロー(Hoa Lo、)監獄、文廟など既存の史跡地区の改修、サービスの質的向上なども進めています。さらに、郊外のバービーでは、バービ・スオイハイ(Ba Vi・Suoi Hai)地区を国家レベルの観光地に発展させる計画もあります。
特に、同市は、観光発展における各地方や各企業間の連携の強化に注力しています。この政策は各企業から歓迎を受けています。
旅行会社トゥ・ドー(Thu Do)社の職員グエン・ティ・ホアン(Nguyen Thi Hoan)さんは次のように語りました。
(テープ)
「観光発展における各地方や各企業間の連携により、新しい観光商品を作ることができます。これはまた、観光客向けのサービスの質の向上にとっても有益です。したがって、観光客にも収穫になります」
現在、ハノイは伝統職業村を紹介する施設の建設を進めています。この施設は40~50ヘクタールで、ハノイ郊外のドンアィン県に置かれる予定です。
ハノイ文化スポーツ観光局のトー・バン・ドン(To Van Dong)局長は「今年に、ハノイの観光部門は多くの変貌を見せる」とし、次のように明らかにしています。
(テープ)
「ハノイは幾つかの観光発展プロジェクトを積極的に進めています。その中には、多くの新しい商品やサービスがあります。特に、体験ツアーや、研究ツアーが開発される予定です」
ハノイは今年、外国人観光客300万人、国内観光客1600万人を迎えるという目標を掲げています。潜在力を徹底的に活用するならば、これを目的とするだけでなく、観光を先端的経済部門に発展させることも可能でしょう。