首都ハノイの中心地には歴史的な広場があります。その広場の名前はバーディン広場です。今日のこの時間はそのバーディン広場に行き、ベトナムの輝かしい歴史の1ページを振り返ってみることにしましょう。
バーディン広場はハノイ城跡の西側にあります。そこには20世紀の初頭フランスの建築家が花壇を増設しました。1945年3月に日本軍のクーデターにより、チャンチョンキム首相の傀儡政権が設立されたあと、フランス人が作った花壇はバーディン広場になりました。
1945年8月19日、ベトナム共産党の指導の下で、ベトナム国民は一斉に立ち上がり、勝利を獲得した東南アジアで最初の民主共和国を誕生させました。その後の9月2日、バーディン広場で、ホーチミン主席はベトナム民主共和国の誕生を告げる独立宣言を読み上げました。
「ホーチミン主席が独立宣言を読み上げる肉声」
ここ数日間、バーディン広場を訪れると、ベトナム人の一人一人は喜びと誇りに沸きかえっています。ベトナムが独立してから67年が経ちましたがバーディン広場は1945年9月2日の高揚したムードを感じます。この広場には緑色に溢れる草庭があり、その中心にはホーチミン廟があり、その両サイドはホーチミン主席のふるさとを懐かしむ竹やぶがあります。
ホーチミン廟の後ろには植物園があり、園内には国内各地から送られた貴重な花、盆栽、植物が集まっています。毎年秋になると、ホーチミン廟を訪れる国内各地の観光客は非常に多くなります。
南部からバーディン広場にやって来た観光客のグェンチョンフンさんは次のように語っています(テープ)
「幼いころ、祖母から、1945年9月2日の歴史的な話を聞かされました。当時、祖母はバーディン広場でホーチミン主席が独立宣言を読み上げた瞬間を目にしました。今でも、私はその瞬間を実感し、民族の輝かしい歴史を誇りに思います」
グェンチョンフンさんはこのように語りました。
(肉声)
バーディン広場の青い空の下に金星紅旗の旗が風の中でひるがえっており、ベトナム民族の限りない力を表しています。毎日、朝6時に、ベトナム国旗掲揚式を行い、そして午後21時に国旗下げ式が行われます。ハノイ市にあるバーディン小学校の学生であるグェンフィビンさんは次のように語っています
(テープ)
「私はバーディン広場で国旗掲揚式と国旗下げ式を見ることが大好きです。その時、国歌のメロディーが広場に響き渡ります。私たち、ベトナム人は一斉に国歌を歌います」
ビンさんは次のように語りました
フランス軍との戦争が終結した1954年、ベトナム人民軍は首都ハノイのバーディン広場に行進しました。1969年、数万人のベトナムの人々がバーディン広場に集まり、ホーチミン主席が亡くなった瞬間を目にしました。毎年、この広場では大規模な祭りが開催されます。アメリカ人観光客であるロバート ボウァマンさんは次のように語りました。
(テープ)
「去年の冬、私はこの広場を訪れました。しかし、秋になって、ここに来ると、この広場は特別な雰囲気に包まれ、ベトナム国旗の赤い色に染まります。」
ロバート ボウァマンさんはこのように語りました。
バーディン広場の姿はベトナムの人々の心の中に永遠に生き続けることでしょう。