(VOVWORLD) - 今年9月末までに、フンイエン省では114件の新規投資プロジェクトが実施され、前年同期と比べ、48件増加しました。新規投資額と増資額は17億ドルに達し、過去最高を記録しています。
これにより、フンイエン省で行われているFDI=外国直接投資プロジェクトは約600件あり、投資総額は76億ドルを超えています。フンイエン省は、国内各地の中で群を抜き、外国直接投資誘致で目覚しい成果を収めています。
現在、省内には17か所の工業団地があり、総面積は4300ヘクタールを超えています。そのうち、10か所の工業団地が稼働中です。近代的で統合された技術インフラが整えられ、戦略的な位置にあるので、これらの工業団地は投資、特に外国直接投資プロジェクトの誘致において大きな優位性と魅力を持っています。
現在、フンイエン省に対する外国投資プロジェクトは、多様な産業・分野に広がっています。特筆すべきは、多額の投資と高度な技術を伴う多くのプロジェクトが展開されていることです。その中には、トイレ、バスルーム、システムキッチン、洗面化粧台など、住宅からあらゆる建築にまで品揃えする、水まわり住宅総合機器メーカーTOTO社の投資総額4億300万ドル以上のプロジェクトグループや日本メクトロンの3億ドル相当の投資プロジェクト、京セラ株式会社の投資総額2億6400万ドル以上のプロジェクトグループ、HOYA株式会社の2億1400万ドル相当の投資プロジェクトなどが含まれています。
先ごろ、フンイエン省は過去最大規模で最多のインフラ整備プロジェクトを実施し、その中に環状道路4号線、ハノイ~ハイフォン高速道路とカウゼー~ニンビン高速道路を結ぶ道路の建設などがあります。特に、同省は投資家にとって友好的なビジネス環境を整備し、行政手続きを簡素化して投資家に便宜を図っています。
ヴァン委員長 写真撮影:Ngo Tran
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フンイエン省人民委員会のチャン・クオック・ヴァン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「透明性の確保、非公式費用の削減、人材育成、企業への法的支援、市場参入の支援を重視しています。我が省に進出する企業は法的支援を受け、非公式費用が発生せず、市場参入期間が短縮されました。」
フンイエン省の投資環境改善への取り組みは、投資家から高い評価を受けています。韓国のShinhwa Contechフンイエン有限会社は、投資認可証の取得から工場建設、操業開始までの期間が非常に短く、手続きがスムーズで、投資家を満足させています。Shinhwa Contechフンイエン有限会社のハ・ヨンス社長は次のように語っています。
(テープ)
「当社を積極的に支援してくださったフンイエン省人民委員長をはじめ、関連省庁および工業団地管理委員会に心より感謝申し上げます。フンイエン省で建設された我が工場は自動車部品を製造し、将来的にはフンイエン省の立地条件を最大限に活用するため、工場の規模を拡大するとともに、ほかの工場をも建設する計画です」
投資環境改善への取り組みにより、フンイエン省は投資誘致において多くの成果を上げ、地元の経済成長の維持に貢献しています。2023年の各省・市競争力指数ランキングで、フンイエン省は全国63の省・市の中で12位となり、前年より2ランク上昇しました。また、ベトナム各省・市グリーン指数ランキングでは4位に立ち、10ランク上昇しました。さらに、行政改革指数や行政サービス満足度指数などでも顕著な改善を示しています。
今後、フンイエン省は投資誘致の効率性を高め、機関投資家の誘致に重点を置いていきます。また、ハイテク産業、環境に優しい産業、付加価値が高い産業への投資を優先的に誘致し、工業団地の経済効率性を向上させ、入居率を迅速に高めていく方針です。同時に、フンイエン省は工業団地の量的拡大と質的向上を組み合わせ、国内外での競争力の向上や大規模な産業クラスターの形成を目指します。また、首相が投資方針を決定した工業団地のインフラ整備を加速させていきます。
2030年までの発展戦略と2045年までのビジョンには地元の潜在力と強みを活かし、ビジネス環境の改善において画期的な進展を遂げることを基礎に、フンイエン省が幸福で繁栄した地方へと発展し、大規模な工業の中心地、および魅力的な投資先になるという目標が掲げられています。