2022年のベトナムの輸出額は3715億ドルにのぼり、前年と比べ10.5％増加しました。この数字は8％という国会が設定した目標値を上回っています。その中で輸出額が100億ドルを超えるのは9品目、10億ドルを超える品目が39にのぼるとしています。

また、製造業と加工業は輸出総額の86％を占めるほか、電子製品や、繊維製品、履物、木工製品などの輸出は迅速に伸び、工業部門の発展と競争力の向上や、雇用創出などに貢献しています。

ベトナムの皮革・靴・鞄協会のファン・ティ・タイン・スアン理事長＝daibieunhandan.vn

ベトナムの皮革・靴・鞄協会のファン・ティ・タイン・スアン理事長は次のように明らかにしています。

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「2022年、皮革・靴・バッグの輸出額は270億ドルに達し、30％増となりました。企業の努力により目標を上回る結果となりました」

一方、農業部門も輸出が大きく伸びました。2022年の同部門の輸出総額は532億ドルを超え、前年と比べ9.3％増加しています。特に、木材や、青果、コーヒー、エビなどの7品目は30億ドルを突破しています。チャン・タイン・ナム農業次官は次のように語っています。

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「2022年の農業部門の付加価値は3％以上増加しました。これは大きな成果であり、各国駐在ベトナム商務部の支援や企業の努力、管理機関の正しい政策などによるものであるといえます」

他方、輸出入総額の迅速な伸びのほか、貿易黒字の維持やGDP＝国内総生産の伸び率が8％に達していることも特筆すべき成果であると評価されています。チャン・クオク・カイン商工次官は、これらは経済の安定化や、輸出促進を意味しているとし、次のように述べています。

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「貿易黒字が維持されるのは2022年で7年目となっています。輸出超過額はおよそ110億ドルにのぼっています。また、国内市場も迅速な回復を見せています。世界市場が複雑に推移している中で、ベトナム経済は前向きな兆しが見られ、インフレ抑制にも役立っています」

グエン・ホン・ジェン商工大臣＝Báo Nhân dân

輸出総の6％増加という目標の傍ら、商工部門は2023年に貿易黒字を維持していくことも目指しています。

グエン・ホン・ジェン商工大臣は、「2023年には世界市場で競争が激化する一方、市場規模は縮小される可能性があることから、ベトナム企業はこれまでに締結されてきたFTA＝自由貿易協定を活用し、市場を多様化していく必要がある」との見方を示し、次のように語っています。

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「近隣諸国の市場開拓や、ブランド構築とその知名度・威信の向上、二国間と多国間協力体制の完備、国外駐在商務部の活用、サプライチェーンの多様化などは効果的な措置です。また、企業と地方の生産促進や、ブランドの確立、公式輸出割り当てへのシフトなどを支援する必要があります」

2023年の目標達成を目指し、商工省は関連省庁・機関と連携して、生産拡大や、課題解決、コスト削減、市場多様化、原材料・部品供給減の模索と多様化、グローバルサプライチェーンへの参入などの面で、企業への支援を強化していく方針を打ち出しています。