省エネは国家エネルギーの安全保障と経済開発のための適切な措置であるとされています。ベトナムは東南アジア地域においてエネルギー使用量が多い国の一つです。専門的計算によりますと、ベトナムの産業セクターのエネルギー消費量は全国の総消費量の47％を超えています。一方、2019年～2030年期の国家省エネプログラムにはベトナムの産業セクターにおける省エネ量が20％～30％に達すると見込まれています。

写真提供： moit.gov.vn

先ごろ、商工省とWB＝世界銀行ベトナム事務所は「ベトナムの産業セクターにおける省エネ促進プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトはWBが「リスク共有基金」を通じて、供与する1130万ドルの無償資金援助により実施され、ベトナムの省エネの促進に貢献すると期待されています。商工省・省エネと持続可能な開発局のチン・クォク・ズン副局長は次のように語りました。

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「エネルギーの安全保障を確保し、輸入燃料への依存度を下げるためには、政府をはじめ、国内の各組織や個人の努力のほか、外国の非政府組織や支援者が省エネへの投資促進で重要な役割を果たしています」

WBベトナム事務所のエネルギー高級専門家であるチュ・バ・ティ氏はベトナムでの再生エネルギーの開発や省エネがWBの優先課題の一つであることから、「ベトナムの産業における省エネ促進」プロジェクトの支援を決定したと明らかにしました。

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「このプロジェクトの目的は各銀行が安心して省エネプロジェクトに融資を行うための保証を提供することにあります。現在、各銀行は省エネへの投資リスクを警戒し、積極的に融資を行っていません。彼らは投資プロジェクトの技術的および財政的な実現可能性を評価できないからです。WBの支援には技術的支援と保証が含まれています。これにより、産業セクターと国家管理機関、銀行の業務能力と投資効率の向上が図られるでしょう」

一方、「ベトナムの産業セクターにおける省エネ促進プロジェクト」に参加する国家銀行のチャン・クァン・ティエン氏は次のように明らかにしました。

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「リスク共有基金の設立アイディアを高く評価します。これは保証方式の一つであり、サイゴンコマース株式銀行が管理を委託されました。リスク共有基金は商業銀行と力を合わせ、企業やイノベーション分野、省エネと温室効果ガスの削減に寄与し、経済的価値が高い製品の生産へのさらなる資金の提供を奨励しています。これは政府の省エネ政策の実施に貢献するものです」

サイゴンコマース株式銀行は商工省とWB により、「ベトナムの産業セクターにおける省エネ促進プロジェクト」のリスク共有基金の管理を委託された銀行として、この省エネプロジェクトに参加する商業銀行とともに歩み、企業の技術刷新、省エネの促進、生産効率の向上を最大限に支援することを約束し、社会経済発展事業に適切に貢献していくと表明しました。