(VOVWORLD) -ベトナム農・林・水産物の7月の輸出額は31億1千万ドルに達しました。
これにより、年初から7ヶ月のその輸出額はおよそ205億5千万ドルにのぼっています。ちなみに、青果の輸出は著しい伸び率を見せ、輸出市場も拡大されています。
農・林・水産物の輸出額の中で、農産物はおよそ108億9千万ドルを占め、昨年同期と比べ18%増となっています。特筆すべきことはコメやコーヒー、カシューナッツ、ゴムなどの主力の輸出品はわずかに伸び、又は減少する一方、青果の伸び率は水産物と木工製品に次いで、第3位となっています。
7月半ば現在、青果の輸出額は18億ドルを超え、その中でも、フルーツが大部分を占めています。また、ドラゴン・フルーツは果物の輸出額の5割を占め、ライチの輸出は大きな伸びを見せています。これまで、ライチの産地バクザン省は中国にライチを輸出してきましたが、今後、アメリカ、EU=欧州連合、日本、韓国、オーストラリアなど厳しい市場への輸出を目指し、ライチの質的向上を進めています。同省人民委員会のチュオン・バン・タイ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「我が省は2万9千ないし3万ヘクタールのライチ栽培地域の企画を立案しました。また、科学技術の適用を促進し、安全な生産と製品の質的向上を目指しています。同時に市場開拓やマーケティングを強化する計画があります。さらに、製品の出荷と価格の安定化に力を入れています。」
年初以来、生ライチおよそ1万5千トンは中国、1万3千トンがオーストラリアに輸出されました。また、7月上旬、タイにも初めて輸出されたということです。
実際、ベトナムの青果の輸出は一定の成長を遂げたものの、今後、持続的な輸出を目指し、輸出品の価値の向上、市場開拓、科学技術の適用を集中的に行なわなければなりません。商工省・輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は次のような意見を述べています。
(テープ)
「企業としては貿易振興や商標づくりに力を入れなければなりません。国家は企業の代わりに実施することではなく、企業に手解きし、または支援することになります。企業は市場開拓や商標づくりを目指し、知恵を絞る必要があります。また、企業間の連携が不可欠です。こうして初めて強力な企業界ができるのです。」
ベトナムの青果の輸出先23ヶ国のうち、中国がトップに立ち、青果の輸出総額のおよそ75%を占めており、日本、アメリカ、韓国、オランダはそれに次いでいます。
今年下半期、ベトナムの青果の輸出は順調であり、香港やロシア、ラオスなどへの輸出は急増しています。これにより、今年通年の青果の輸出額は30億ドルを突破すると見積もられています。