ベトナム・ラオス、国境の通関手続き簡素化


中部クアンチ省にあるラオバア国境検問所とラオスのデンサバン国境検問所は「ワンストップ」という通関手続きモデルを導入する両国の最初の税関機関です。両国の商取引活動に便宜を図るため、この2カ所の国境検問所の職員が連携して、これらの検問所を通る人々や、車両、貨物などをワンストップで検査するという制度が導入されています。これは両国国民から好評を得ています。


ベトナム・ラオス、国境の通関手続き簡素化 - ảnh 1
ラオバオ国境検問所(写真:VNA)

ラオバオ国境検問所はクアンチ省のドンハ町から80キロ地点のところにあり、東西経済回廊沿いに位置し、ラオスのデンサバン検問所と接しています。2005年、双方はワンストップ制度の導入に関する覚書に調印し、そして、今年初めからその実施を正式に始めました。これにより、通関手続き所要時間の3分の2が節約できるようになりました。

ラオバオ検問所のディン・ゴック・タイン税関支局長は「これはベトナムの行政改革事業の効果や、ベトナム・ラオス協力の効果を示すものである」とし、次のように語りました。

(テープ)

「このモデルは、密売密輸・不正商取引防止対策にとっても有益です。ベトナムとラオスの税関当局は、共同検査だけでなく、情報交換や、不正取引防止対策計画の共同立案も行っています。これらの共同活動は密輸業者の心理にも影響を与えています。このため、年初から密売密輸事件の数がはるかに減ってきました」

毎日、ラオバオ検問所とデンサバン検問所は賑わっています。しかし、以前のような渋滞状況はなくなりました。というのは通関手続き所要時間が大きく短縮されたからです。

タイン税関支局長は「1件当たりの通関手続きは10分~15分程度だ」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ラオバオ・デンサバン両検問所は、7時から22時まで営業する唯一の検問所です。これは、両国国民の商取引活動に有利な条件を作り出しています。特に、この検問所は東西経済回廊に位置しており、貨物量が多いので、それに便宜を図るために深夜まで営業することにしました。また、各企業の輸出入活動にも便宜を図っています」

このモデルの成功は、両国の税関当局間の緊密な協力によるものと評されています。双方は、ワンストップ制度を実施する際に発生する問題を適宜に解決するために会合を頻繁に行い、意見交換をしています。

デンサバン検問所の幹部サヤボン・ファニス氏は次のように明らかにしました。

(テープ)

「両国の、税関当局や、国境警備部隊、公安は緊密に連携して、通関活動に便宜を図っています。双方は全力を上げているといえます。また、両国政府も関心を寄せています。」

実際、このワンストップ制度は両国国民と企業に利益をもたらしており、国民から好評を得ています。これに関し、ホアロイ輸出入株式会社の職員グエン・ミン・タンさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「ベトナムとラオス当局らはワンストップ制度を導入してから、通関手続きが大きく簡素化されました。例えば、貨物検査は一箇所だけで行われるので、時間が節約できます。また、税関幹部は手続きについて詳しく説明してくれるので、ありがたい。」

こうした中、ラオバア国境検問所とデンサバン国境検問所はこれまで収められてきた結果を生かして、このワンストップ制度を完備させる方針を打ち出しています。

 

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