2012年はベトナム企業にとって困難な年でした。国内市場の低迷と世界経済の複雑な変動は各企業に多大な損失をもたらしました。こうした中、政府の補助を受けて、各企業は全力を挙げて一歩一歩困難を乗り越えています。今日のこの時間はそうした企業の努力についてお話します。
2012年に、政府はインフレ抑制や、マクロ経済の安定化、銀行利率の引き下げなど、国の経済の困難解決へ向けて様々な措置をとりましたが、各企業は様々な危機に直面しました。大きな問題としては、巨額の不良債務、高い在庫量や、製品の消費の低迷、輸出市場の縮小、財源不足などが挙げられています。統計によりますと、2012年に破綻した企業の数は20万2000社に上りました。その数字は1992年から2012年期に破綻した企業の数の半分に相当し、過去最高となっています。エコノミストらは、現在、最も大きな問題は財源不足だと指摘しています。その解決策に関して、ベトナム中小企業協会のグエン・ヒュ・カット(Nguyen Huu Cat)博士は次のように語りました。
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「各企業向け融資では、生産活動を維持できる企業を優先対象にする必要があります。現在、このような企業の数は企業総数の3分の2を占めています。その数は多いですが、融資しなければなりません。各企業の財源に関する問題を解決すれば、経済成長を促進できます」
カット博士はこのように語りました。
実際、多くの企業は、マクロ経済の動向を分析する能力、市場予報能力などを高め、正しい措置をとって、存在できるようになりました。トゥドゥク(Thu Duc)ハウジング社はその一例です。昨年、不動産市場が低迷状態に陥りましたが、同社が建設したアパートの60%が販売されたということです。同社のレ・チ・ヒェウ(Le Chi Hieu)社長は次のように語りました。
(テープ)
「私たちは他の企業を超越した人々ではありませんが、ビジネスマンは、本領発揮、知恵、勇敢さ、責任感を持たなければならないと思います。責任感がなければ、他の人々のことを考慮できません。知恵がなかったら、正しい発展路線を選択できません。幸いながら、我が社は正しい路線を選びました。これにより、我が社は存在するだけでなく、発展を維持できます」
ヒェウ社長はこのように語りました。
現在、多くの企業は、困難を乗り越えるために、他の企業との協力、連携を強化しています。これは生産コストの削減や、市場確保、原材料供給源の確保などのための効果的な措置とみられてます。このような中、ベトナム商工会議所などの機関は各企業と同行して、様々な支援措置をとっています。商工会議所のブ・ティエン・ロク(VU Tien Loc)会頭は次のように話しています。
(テープ)
「私たちは、企業の意見、願望などを政府に伝えるだけでなく、政府と企業に対し、解決策などについてコンサルティングをしています。そのほか、独自の企業支援計画も展開しています」
ロク会頭はこのように語りました。
2013年も多くの困難が予想されてますが、自らの努力と政府の補助によって、ベトナム企業は困難を解決し、発展の軌道にのることができると期待されています。