ベトナム南部ソクチャン省に住む少数民族の人々の団結の力
ソクチャン省でのボートレース 写真:pda.vietbao.vn
ベトナム南部ソクチャン省に住む少数民族の人々の団結の力
ベトナム南部ソクチャン省には様々な少数民族の人々が住んでいますが、その中でキン族、ホァ族、クーメル族の人々の人口が一番多いです。戦争中にソクチャン省に住む各少数民族は団結して、敵軍を追い払いました。現在、この省の住民は団結精神を発揮して、貧困解消、故郷建設事業に積極的に参加しています。今から10年前、ソクチャン省、ケタイン県、ケサック村に住むソンタインさんの家庭は経済面で大きな困難に直面していました。しかし、近年、同じ村に住むグェンバンシさんのお金を借りて、タインさんはミカンの栽培を始め、その収益は年平均6千万ドンに達しています。これにより、タインさんの家庭は貧困状態から抜け出し、りっぱな家を造りました。その上、タインさんは他の2世帯の貧しい家族が同様の仕事をするため支援をしました。タインさんは次のように語っています。
「以前、この村にはクーメル族の人が住んでいただけですが現在、キン族の人もいます。村の人々は常に団結しており、お互いに手伝いあい、利益が出るようないろいろな仕事をしています。そのため、村人の生活レベルは著しく改善されました」
タインさんの話でした。
又、ソクチャン省、チョウチアン県、トァンホア村に住むリーフォンさんは地方農業発展奨励協会の援助を受けて、「チャ」という魚を養殖して成功をしました。その上、リーフォンさんは捨てた野菜を利用して、魚の餌を加工して、高い収益を得ました。リーフォンさんの仕事について、トァンホア村の青年同盟のグェンブリン書記は次のように語りました。
「リーフオンさんは様々な困難を乗り越える強い意志を持つ若者の一人です。我が青年同盟は生産技術を彼に教えました。今後、村の多くの青年はリーフォンさんを手本にして、利益が出るような仕事をして欲しいと思います」
リン書記の話でした。
ソクチャン省の祖国戦線の発表によりますと、省内の各地方ではお金持ちの家族が貧しい家庭を支援するという人道的な活動が日増しに広がっており、国の貧困解消事業に大きく貢献しています。2001年にソクチャン省の貧困率は43%でしたが2011年までにその比率は14%ほどに留まっています。又、同省の行政府は家庭経済発展を目指す諸措置を積極的に宣伝しています。それに伴い、毎年行われるクメール族の祭りで、お寺の僧侶たちは同省の住民に対し団結精神を発揮し、共に利益が出る家庭経済を発展させるよう呼び掛けています。ソクチャン省、ミトゥ県、トァンフン村にあるお寺のチャンホンズァン僧侶は次のように語りました
「クメール族の祭りで、我々は地元の人々に対し、法律を遵守し、故郷での社会秩序の確保に寄与するよう要求します」
毎年11月になると、ソクチャン省では「民族大団結」という祭りが行なわれます。この祭りは国の経済社会発展事業及び国民生活改善を目指すベトナムの各民族並びに地方行政府と住民との団結の力を強化するため行なわれるものです。