南部バリア・ブンタウ省ブンタウ市での最大の海水浴場「バックビーチ（Bai Sau）」＝Báo Ảnh Việt Nam

新型コロナウイルス感染症発生以前、ベトナム中部の沿海各地は外国人観光客でににぎわっていました。

統計によりますと、その中の70％は東北アジア諸国からの人々です。新型コロナが発生してから、外国人観光客数は激減しましたが、その時期は、観光部門の再構築や、市場の多様化などを行うチャンスとなりました。これは外国人観光客から好評を得ています。フランス人観光客の話です。

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「ここに来て、ベトナムが新型コロナ収束後に観光市場を完全に開放したことを知るようになりました。ヨーロッパのいくつかの国は健康診断とウイルス検査が義務として行われていますが、ベトナムでは要らないのです。特に、フランスで、ベトナムの美しさを紹介する多くのポスターを見ましたよ」

一方、インドから来た観光客アサー・パスワンさんは次のような感想を述べています。

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「ベトナムは美しい国です。ハノイや、ホーチミン市、ホイアン旧市街などベトナムの名所を訪れるのは今回が初めてです。ベトナムとインドの間には類似点がたくさんあり、興味深いです」

ベトナムでクリスマスを迎えた外国人観光客＝tuoitrethudo.com.vn

現在、ベトナムは多くの国で、観光振興活動を行っていますが、専門家によりますと、今後もその活動を促進していく必要があるとしています。

旅行会社「ラックス・グループ（Lux Group）」のファム・ハー会長は、「オーストラリアや、西欧、東欧など新しい市場での振興活動を促進するほか、地方と企業はそれぞれの市場のニーズを分析して、市場に見合う措置をとる必要がある」との見方を示し、次のように語りました。

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「観光部門は優先課題を定める必要があります。具体的には、中所得層を選ぶか、高所得層を目指すかということです。また、中部高原地帯テイグエン地方のダラットや、フーコック島など観光客を多数集めるスポットの管理を強化することも重要です」

他方、観光諮問評議会書記班のホアン・ニャン・チン班長は「ベトナム観光部門はまだ高齢者を対象とするサービスが活用されていない」と指摘し、「今後、それらの対象者を誘致するために、健康ケアや、飲食、ショッピングなどに関するサービスの質の向上に力を入れていく必要がある」と提案しました。

チン班長は次のように述べています。

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「観光に関する考えを刷新する必要があります。観光は先端経済部門なので、その経済的効果を考慮しなければなりません。より高い収益をもたらす可能性が高い観光客を対象とすることを提案します」

現在、文化スポーツ観光省と各旅行会社は、電子ビザの発給や、入国手続きの簡素化、観光振興活動の拡大、国際観光イベントへの参加強化など外国人観光客をさらに誘致するための多くの措置をとっています。管理機関と企業の努力により、2023年に800万人の外国人観光客を含む1億1000万人の観光客を迎える目標が達成されると期待されています。