ホーチミン市にあるインドのマリーアンマン女神を祭る神社
神社内の様子
ベトナム南部のホーチミン市にはインドのヒンズー教の神社が3カ所ありますがベンタイン区のチョンディン通りにあるヒンズー教の神社は60年の歴史を持つ神社です。
この神社の正門には青、赤および黄色の三層の塔がそびえています。長さ12メートルのこの塔には複数の神と動物という模様で彫刻されます。
この神社はインドのマリーアンマン女神を祀る神社です。それは「死病」と恐れられた天然痘や病気をつかさどる女神です。彼女を敬うことで、天然痘や悪病から救ってもらうことができると信じられています。
この神社が20世紀の初頭に建設されました。当時に、インド人の多くの人々がベトナムの南部に移り、現在のホーチミン市に住んでいて、この神社を建造しました。
インドのマリーアンマン女神を祀る神社の管理委員会のウォンリェム委員長は次のように語りました(テープ)
「昔、インドの多くの人々がこの地にやって来て、取引や労働をしたりしていました。およそ200年前のこの神社は鉄板と葉っぱで造られたものでしたが1950年に石と煉瓦で再建されました。」
ウォンリェム委員長はこのように語りました。(テープ)
(神社にお参りする礼拝者の音)
この神社の中央にマリーアンマンを祀る神壇があり、鉄のフェンスに包まれています。フェンスの外には地元の礼拝者が線香、果物、コメ、塩などのお供えを女神様に捧げるところがあります。
神社の屋根には様々な色のライオン、神などの模様が彫刻された2本の小さな塔があります。
(テープ)
毎週、ホーチミン市の市民だけでなく、外国人もこの神社を訪れます。特に毎週金曜日にはマリーアンマン女神の洗い清めが行われます。ホーチミン市に住む67歳のチョンティキムホァさんは次のように語りました
(テープ )
「毎週の金曜日に私はこの神社に女神様の洗い清めに行きます。花、コメなどを女神様にお供えし、その後お供えを人々に配ります。お清めするとお願いしたことが実現すると思います。私はヒンズー教、キリスト教を問わず、教会にもこの神社にも行きます。」
ホァさんの話でした。
一方、ホーチミン市に住むレゴクズォンさんは次のように語りました
(テープ)
「まだ結婚しないときから私はこの神社でお参りをしてきました。当時、健康を祈願するため、この神社に来ました。今は二人の子供を持つ私は大家族の健康、幸福を祈る為、毎週この神社でお参りします」
1950年から1952年までインドのタミール人に建てられたこの神社が現在でも、南インドの建築風をそのまま保存しています。
この神社の彫刻と装飾は美しく素晴らしく結合した建築物と評されています。毎週、ホーチミン市の市民は平安と幸福に魂を向けるため、インドのマリーアンマン女神様を祀る神社に足を運びます。