メコンデルタの果物の輸出促進


南部メコンデルタ各省は大昔から美味しい果物で全国的にも知られています。近年、この地域は果物生産・輸出を促進しています。こうした中、果物の質的向上や、ブランド作りは優先課題として進められています。


メコンデルタの果物の輸出促進 - ảnh 1

果物栽培面積が29万5000ヘクタールのメコンデルタは、“フルーツの天国”とも呼ばれています。近年、果物生産・輸出は重要な産業として見られています。したがって、農業部門や農家らは果物の質的向上や、ブランド作りに力を入れています。

メコンデルタ各省のうち、ティエンザン省は果物栽培面積がおよそ6万ヘクタールで、最も広い地方です。ティエンザン省のマンゴーや、ミルクフルーツ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、ザボン、ランブータン、マンゴスチンなどは全国的にも有名です。しかし、その輸出量はまだ低いです。

その主な原因は、輸出市場に関する情報不足や、果物の質が輸出基準にまだ達していないこと、輸出業者との連携がまだないことなどだと指摘されています。これらの問題を解決するため、ティエンザン省の農業当局は「先ず、果物の質を向上させる必要がある」との方針を打ち出し、ベトギャップという果物栽培工程管理のガイドラインとグローバルギャップを導入しました。

ティエンザン省チョガオ県ルオンホアラック村の農家ボー・ゴック・ジェップさんはベトギャップとグローバルギャップを最初に導入した農家の中の1人です。これにより、ジェップさんのドラゴンフルーツは輸出業者の注目を集め、販売量が倍増しています。特に、その価格は以前と比べ、10%増加しているということです。

ジェップさんの話をお聞き下さい。

(テープ)

「ベトギャップとグローバルギャップによる果物栽培は収益が高まります。果物を輸出するために、その品質と安全性を確保しなければならないことがわかるようになりました。そして、このガイドラインの実施は難しくないよ」

一方、ベンチェ省もベトギャップとグローバルギャップを導入しています。これにより、同省のザボンや、ランブータン、竜眼、スターフルーツが日本や、アメリカ、韓国などに輸出されるようになりました。ベンチェ省チャウタイン県ティエンロン村の農家グエン・ヒュー・タムさんは次のように明らかにしています。

(テープ)

「生産を維持・発展させるために、ベトギャップとグローバルギャップを導入する必要があると思います。果物栽培・輸出にとって、安全性や、環境保護、原産地などの要素を確保しなければなりません」

現在、各地方は政府の農業再構築案を実施しています。したがって、多くの果物栽培地域が設立されています。チャビン省商工局のチャン・クオク・トゥアン局長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「今後、省内の果物栽培計画を点検し、ブランド作りに力を入れます。また、国内市場での販売を促進するために各小売業者と連携する一方、輸出のために、輸出業者と農家との連携に有利な条件を作り出します。一番重要な目標は果物の質的向上です」

メコンデルタの果物は輸出のための大きな潜在力があると評されています。こうした中、ベトギャップとグローバルギャップの導入や、ブランド作りは輸出促進のための正しい方法と見られています。今後、このモデルがメコンデルタ全域に広がり、果物の輸出に寄与していくと期待されています。

 

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