(VOVWORLD) - 中部高原地帯テイグエン地方のラムドン省ダラット市は元々、世界的にも有名な避暑地・観光地として知られてきましたが、今年、新型コロナウイルス感染症の影響で、観光客数が激減しています。こうした中、同省は観光振興に力を入れています。
 トゥン・ルン・ティン・イェウ観光地＝VOV |
統計によりますと、8月と9月の観光客数はおよそ30万人にとどまり、前年同期と比べ60％減少し、その中で、外国人観光客は90％減となっています。ダラット市内にある有名な観光地「トゥン・ルン・ティン・イェウ（Thung lung tinh yeu、ラブ盆地）」の責任者グエン・バン・ロン氏によりますと、この観光地を訪れる観光客数が激減している中、同社は、疫病予防対策を進めながら、サービスの質的向上や、割引キャンペーンを行うなどして、様々な措置をとっています。ロン氏の話です。
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「現在、我々は国内の市場開発に注力しています。輸送や、飲食、宿泊などに関わるサービスの提供方法の刷新・改善に力を入れています。特に、観光客に安心してもらうため、疫病予防対策を厳格化させています。」
ダラット市内にある宿泊施設も同じ問題に直面しています。顧客を誘致するために、これらの施設は一斉に、割引キャンぺーを行っています。3割引をするホテルもあります。あるホテルのオーナーの話です。
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「今年、観光をはじめ各部門は再構築を行わなければなりません。新しい発展方向の模索は重要な課題ですね。わが社は疫病予防対策と食品安全衛生の確保を優先課題と見做しています。」
ラムドン省観光局の統計によりますと、年初から、新型コロナにより、180社の旅行会社や、観光サービスに携わる660戸の家庭は2か月以上、活動を停止せざるを得ませんでした。これは市内に住む4000人の労働者の収入と生活に直接影響を与えています。
これを受け、ラムドン省観光局、法人税減免や、銀行融資の金利削減とその返済猶予、電気代削減などの支援措置をとっています。同局のグエン・ビック・ゴック副局長は次のように明らかにしています。
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「私たちは観光分野に携わる企業に対し、公文書を送り、疫病予防対策と医療に関する規定を順守するよう求めています。最も重要なことは、観光客の安全確保です。」
特に、ラムドン省人民委員会は観光振興プログラムを実施し、企業の困難解決と支援を進めています。同省人民委員会のファン・バン・ダ副委員長は、「わが省は常に、観光を先端経済部門とみなし、その質的向上に尽力している」と明らかにし、次のように語りました。
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「今後も、行政当局は企業とともに歩み、徹底的に支援していきます。これは、企業が新型コロナによる困難を乗り越えるためです。近々、すべての旅行会社や、観光に携わる企業が活動を再開すると期待しています。」
観光サービスの質的向上とともに、各企業は、商品とサービスの多様化、新たなツアーの企画に力を入れています。企業と住民の努力、および、行政当局の支援により、ラムドン省の観光部門は困難な時期を乗り越え、さらに発展していくでしょう。