ロジスティクスサービスを活用するメコンデルタ各省


この数年間、政府とメコンデルタ各省当局は交通インフラ整備とロジスティクスサービスの開発に大きく投資しています。これを通じて、農産物をはじめ商品の輸送に便利を図っています。これは正しい方向だと評価されています。


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メコンデルタの各省が2020年に全国の農・水産業の中心地となるという目標を掲げている
(写真:dichvusxnn)


現在、メコンデルタの各省は、全国の水産物の輸出量の60%とコメ輸出量の90%を占めていますが、2020年に全国の農・水産業の中心地となるという目標を掲げています。

エコノミストらによりますと、この目標を達成するために、ロジスティクスサービスは特別に重要な役割を果たすものと見られています。言い換えれば、全国の農・水産業の中心地となるために、メコンデルタはロジスティクスサービス提供エリアになる必要があるということです。

というのは、ロジスティックスの発展に伴い、商品の輸送料が低下し、その競争力が高まるからだとしています。こうした中、ベトナム政府とメコンデルタ各省の行政は域内のロジスティクス開発を優先課題としてみなしています。実際、メコンデルタは700キロの海岸線があり、港湾建設をはじめロジスティクス開発に有利な条件に恵まれています。

ベトナムロジスティクス企業協会のレー・ズイ・ヒェップ副会長は、「グローバル化が進められている現在、サプライチェーンや、ロジスティクスサービス、交通運輸システムの間に連結が必要とされている」との見方を示し、次のように語りました。

(テープ)

「大手ロジスティクス企業に対し、西南部地区に積極的に投資するよう呼びかけています。一方、西南部各省はロジスティクス企業を誘致するための措置を取る必要があります。また、長期的なビジョンも必要とされます。中でも、ロジスティクスの基盤の強化や、サービスの質的向上などは欠かせません。さらに、海運企業がこの地域でサービスを提供するよう働きかけることも重要です。わが協会はこのプロセスに参加する用意があります。」

ベトナムの発展戦略によりますと、2020年まで、全国で、18ヶ所のロジスティクスセンターがありますが、メコンデルタは2ヶ所あります。

港湾運営企業タンカンサイゴン社のチャン・カイン・ホアン副社長は、「メコンデルタでロジスティクスセンターを設立することは必要で、地域全体の発展に寄与する」との見方を示し、次のように語りました。

(テープ)

「我が社はカイクイ港をメコンデルタ最大規模の港に建設する計画があります。この地域のほかの港もカイクイ港とリンクし、ともに海運サービスを提供します。これにより、メコンデルタの海運サービスはバリアブンタウ省とホーチミン市まで至るようになります。」

メコンデルタがインフラ整備や、生産のバリューチェーンの開発、ロジスティクスの開発を同時に進めることは正しい方向だと評価されています。これにより、今後、メコンデルタの競争力が一段と高まり、その発展もさらに強化されていくことが期待されています。

 

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