ロンアン省は南部の重点的な経済地域に位置し、ホーチミン市とメコンデルタ各省を結ぶ架け橋となっています。また、カンボジアと隣接しているため、国境検問所があります。同省はこれらの強みを生かして国内外からの投資誘致や投資環境の改善、持続的な経済社会発展に力を入れています。
フック首相、ロンアン省の土地企画整理プロジェクトを検査
現在、ロンアン省には28ヵ所の工業団地があり、その総面積は1万ヘクタールを超えています。37の国と地域が同省でおよそ1300件のプロジェクトを行なっており、登録された投資額は140兆ドン、日本円で6510億円にのぼっています。これにより、ロンアン省は外国投資誘致で、メコンデルタ各省の中でトップ、63の省・市の中で12位に立っています。これまで、同省は行政手続きの簡素化や投資家の生産経営活動への有利な条件づくりに力を入れてきた結果、国内外の投資家から高く評価されています。一方で、ロンアン省は地理的条件でメリットがあることから工業、サービス業の発展が図られるとしています。
ベトナムにあるフルブライト大学のド・ティエン・アイン・トゥアン博士によりますと、ロンアン省はさらなる投資家を引き付けるため、工業団地のインフラ整備やホーチミン市と近隣各地方との交通システムの整備を進めなければならないということです。トゥアン氏は次のように話しています。
(テープ)
「ロンアン省は陸上交通網がまだ整備されておらず、ボトルネック踏切となりました。これにより、ホーチミン市と結合できず、農業産地と工業地との緩衝地帯としての役割を果たせません。企業経営者と住民にロンアン省とホーチミン市との境界への意識をなくす必要があります。」
現在、ロンアン省は投資経営環境の改善を進め、企業を経済発展の原動力と見做し、工業再構築に力を入れ、投資誘致の強化が狙いです。同省は工業発展への投資誘致を重視し、効果的な投資政策を選択する方針です。先頃、行われたロンアン省への投資振興会議でグエン・スアン・フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「同省は投資経営環境の改善に力を入れると同時に企業との対話を進め、住民、企業を奉仕するという建設的な政府の構築を図る必要があります。投資経営環境が整備されたら企業が殺到するでしょう。今後も、ロンアン省は企業界と対話を続け、投資家の困難の解決に取り組まなければなりません。」
ロンアン省は2020年までに工業地になるため、有利な条件に恵まれていますが、グリーン環境の保護に尽力するとの姿勢を固めました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)
「まず、ホーチミン市と連携をとる必要があります。ロンアン省の指導者はこの計画を促進させなければなりません。一方で、ホーチミン市は主体的にロンアン省との協力を結ぶ必要があります。また、ロンアン省とホーチミン市、及びメコンデルタ各省を貫く道路の整備は重要な課題となっています。」
ロンアン省は有利でかつ健全な投資経営環境づくりに力を入れる一方、投資家と力を合わせ、企業の着実な発展と地元の経済社会発展に取り組んでいます。