ベトナム中部フーイエン(PhuYen)省トゥイホア(TuyHoa)市からダディア急流のあるトゥイアン(TuyAn)県に行くまで1時間ほどかかります。途中で、添乗員がフーイエン省にある幾つかの名称地を紹介してくれたので、40キロの道のりが短く感じられました。両側には野生の草花ばかりの山道を越えると、ダディア急流に到着します。遠いところから見ると、手付かずのまま聳えているダディア(DaDia)急流の美しさは、始めて足を運ぶ人を魅了します。
ダディア(DaDia)急流
(現場の音)
第一印象は、海へ向かって立つ巨大な岩礁がきちんと刻まれた沢山の岩柱のように見えることです。それらの柱の断面は六角形、あるいは円柱型をしています。数万もの岩柱は数万もの皿が重なったように丸い石が、60から80センチぐらいの高さになっています。遠くから見るとまるで、巨大な蜂の巣のように折り重なっています。
それらの岩柱は数百枚の皿が重なったようにみえることで「ダディア急流」と呼ばれるようになったといいます。ダディアの「ダ」は石、「ディア」はお皿を意味します。昔からの言い伝えによりますと、ずっと昔から、天の神様らが下界に下りるたびに、この海域へ足を運んできました。というのはこの海域は、穏やかで、風景も美しいからです。そこで、神様はよく宴会をよく開いていました。それらのお皿は神様が宴会の後、下界にくれたものであると言われています。
ダディア急流についてフーイエン省博物館のガイドさんサオ・マイさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「ダディア急流はフーイエン省はもとよりベトナム国内だけでなく、世界でも唯一無二の急流です。実際、ニュージーランドにも同じ急流もありますがこのダディア急流ほど巨大なものではありません。石が重なった規模は人工的のものであると考えられますが、実際は自然のものばかりですよ。これは、噴出した溶岩が海水に接触した時に、凍結してできた結果です。自体の力で縦横に切烈きました。最近、ダディア急流はフーイエン省のシンボルの一つとなっています」
マイさんはこのように語りました。
地質学者によりますと、ダディア急流の岩は玄武岩です。数億年前に噴き出した溶岩がここまで流れてきて、冷水と接触して凍結そ岩石の塊に裂け目を作りました。ダディア急流はベトナムの地質公園とも言われています。約3万5千本の岩柱が重なり合ています。首都ハノイからの観光客の一人であるハーフエンさんは次のように語っています。
(テープ)
「今日の天気は悪かったけれども、ダディア急流は大変綺麗なので私達は残念とは思っていません。ダディア急流はお皿の形、または「蜂の巣」などと想像されています。ダディア急流が観光地として発展するならば、多くの観光客を魅了することでしょう。」
フエンさんはこのように語りました。
ダディア急流は珍しくて独特な自然風景として評価されます。この地を訪れる観光客は海水浴をしたり、地元の人々と釣りをしたり、タニシを取ったりするほか、野外パティーを開くことも出来ます。
フーイエン省文化情報観光局のチャンクアンニャット副局長は「ダディア急流に至るまでの道は改修中。また、今年中にダディア急流の管理部を設立するほか観光客向けのサービスなどが設けられる」と明らかにしました。
今後、ダディア急流が国内外の観光客にとって魅力的な観光スポットになることを期待しましょう。