持続可能な発展へ向けての経済再構築と成長モデルの刷新
エコノミストらによりますと、2011~2015年期におけるベトナムの経済再構築事業は世界的経済危機による困難を乗り越え、積極的な成果を収めてきました。これらの成果は、ベトナムが2016年から2020年に、経済再構築を進めていくための基礎となっているとしています。
2011~2015年期におけるベトナムの経済再構築事業はマクロ経済の安定化や、経済構造の転換、成長モデルの刷新に集中しました。同期に、経済成長とともに、物価とインフレが抑制されました。
これらを基礎に、ベトナムは2016年から2020年の経済再構築計画を実施し、その中で、成長モデルの刷新や、経済の競争力の向上、国民の生活改善、国際社会における自国の地位の向上などが優先課題と見られています。
また、経済成長の確保や、マクロ経済の安定維持、インフレ抑制、社会安全保障、持続可能な発展などが最重要な任務とみなされています。第14期国会第2回会議で、議員らは、「経済再構築のために、経営・投資環境の改善を進めていく必要がある」と指摘しています。
北部ニンビン省選出のグエン・ティ・タイン議員は次のように語りました。
(テープ)
「市場が商品生産事業の原動力となっている中で、企業は生産の柱でなければなりません。企業の参加により、社会の力を集め、科学研究機関や、科学者、企業の連携を強化することができます。そのため、農業農村開発をはじめ、経済発展に関する思考を刷新する必要があります。」
一方、議員らは、「ハイテク利用を通じての各部門、分野の能力向上も経済再構築事業の重要な任務の1つである。また、公的投資の質的向上も進めなければならない。今後5年間、政府はこれらに力を入れていく必要がある」と指摘しています。
北部山岳地帯ライチャウ省選出のチュ・レー・チャウ議員は次のように語りました。
(テープ)
「国内外の情勢の変動に対応し、予報能力を向上させる必要があります。地域間の経済連携計画を積極的に実施し、競争力の高い製品を優先対象にしなければなりません、政府に対し、経済発展を社会・環境問題の解決と結び付けるよう提案します。」
ベトナムは国際社会への参入を進めていますが、「独立・自主・国際社会における地位向上」という方向に沿って、2016年から2020年における経済再構築計画を進めています。これに関し、エコノミストのグエン・チー・ヒェウ博士は次のように語りました。
(テープ)
「経済再構築事業において、国際社会におけるベトナムの地位を高めていく必要があります。これは、投資家の信頼度や、安心感の向上に寄与します。信頼と安心という要素により、投資家は投資を強化するでしょう。また、競争力の向上と国民の生活改善も重要です。」
こうした中、ベトナム政府は、経済再構築を促進するために、経営投資環境の改善に力を入れていく方針を打ち出しています。これにより、ベトナムの経済発展事業は持続性を確保することができると期待されています。