持続可能な経済発展へ向けて

政府はベトナムを近代的工業国に発展させるために、2020年をめどにハイテク製品とハイテクを応用した製品の割合を工業生産高の40%にする目標を設定しました。この目標の実現において、ハイテクパークは中核的な役割を果たします。


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ホーチミン市ハイテクパークは最も早い時期に設立された国内に3カ所あるハイテクパークの1つです。この10年間、同ハイテクパークは魅力的な投資先としてみられ、日本やアメリカ、イタリアなどの大手ハイテク企業を誘致しています。これまで、このハイテクパークは22億ドル相当の投資プロジェクト66件を誘致しています。現在、29件が稼動し、1万7000人の労働者に労働の場を与えました。特に、これらのプロジェクトの年平均輸出額が35億ドルを超えています。ホーチミン市共産党委員会のレー・タイン・ハイ委員長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「市の指導部はハイテクパークの開発に関する2つの活動を進めています。1つ目はハイテクパーク開発プログラムの第2段階に向けての投資、2つ目は国内の科学者と国外在留ベトナム人科学者を誘致するための政策の制定と実施です。これらは市の科学技術研究事業にも役立ちます」

ハイ委員長はこのように語りました。

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一方、1998年に設立されたハノイのホアラクハイテクパークもベトナム科学技術発展活動の土台とみられています。現在、このハイテクパークのインフラ整備活動が日本のODA=政府開発援助で実施されています。計画によりますと、ホアラクハイテクパークは2015年には完備され、ベトナムの最も近代的なハイテクパークとなる見通しです。現在、同ハイテクパークは15億ドル相当の投資プロジェクト61件を誘致し、その内、18件は活動を開始しています。特に、去る9月19日に、同ハイテクパークではベトナム初の宇宙開発センター建設プロジェクトが起工しました。ベトナム政府はホアラクハイテクパークを科学技術都市として開発させる方針です。同ハイテクパークで活動中の企業FPT社のチュオン・ザ・ビン会長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「わが社のソフトウェアパークの面積は6・4ヘクタールです。私たちはベトナム最大のソフト開発センターを建設する計画です。2015年まで、延べ1万人のソフト開発者をこのセンターに派遣する予定です。また、225・5ヘクタールの敷地でハイテク工業団地を建設し、その投資額は3600万ドルとなっています。ホアラクハイテクパークは科学センターとなり、ノーベル賞受賞者も出ると望んでいます」

ビン会長はこのように語りました。

各ハイテクパークのインフラ整備への投資強化のほか、政府は投資家に向けて優遇措置を取る予定です。これにより、近い将来、各ハイテクパークはベトナムの工業発展事業の機関車としての役割を果たすことができるようになるものと期待されています。

 

 

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