持続可能な開発への投資誘致を推進するディエンビエン省
(VOVWORLD) -現在、複数の国内外の企業が、ディエンビエン省で投資を行う計画があるようです。
北部山間部ディエンビエン省は、過去70年間にわたり、戦争の廃墟から立ち上り、大きく変化してきました。同省の行政当局は、森林、鉱産物、水力発電、観光などに関わる潜在力、メリットを活用したうえで、持続可能な開発への投資誘致に注力しています。
現在、複数の国内外の企業が、ディエンビエン省で投資を行う計画があるようです。北部ハイズオン省にある「ダイアン」株式会社はその一例です。同社は、ディエンビエンフー市での新市街地の建設、トアンザオ県での薬草の栽培、および幾つかの地方における生態観光を行いたい意欲があります。
「ダイアン」株式会社のチュオン・トゥ・フォン取締役会長は次のように明らかにしました。
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「私たちはディエンビエンフー市を視察してから、現地の住民に責任を負う必要があると認識しています。ディエンビエンフー市は2025年までに第2級都市に格上げされるように努力しています。ですから、当社は、ディエンビエンフー市のこの取り組みに貢献したいのです」
統計によりますと、この2年間、ディエンビエン省は、水力発電、貿易・サービス、農・林業、都市開発などの分野に関する42件のプロジェクトに投資方針を承認しました。ディエンビエン省計画投資局のブイ・バン・タン副局長によりますと、同省は、省内と周辺各省からの投資を誘致するための複数の方策を同時に講じてきました。その中で、ハイテク農業、有機農業、製造業、裾野産業、クリーンエネルギー、再生可能エネルギーの生産などの得意分野、およびディエンビエンフー市でのインフラ開発への投資を優先させる方針です。
タン副局長は次のように語っています。
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「ディエンビエン省は、件数と投資額の増加を目指して取り組んでいます。例えば、常時、省内の実業家、投資家との会合を行い、困難な課題を評定した上でその解決策を見出したりします。そのほか競争力指数の向上に関わる方策を集中的に講じるということです」
近年、ディエンビエン省にある多くの企業は、現地の主力農業製品への投資に注視しています。ディエンビエンフー市のお茶生産の「ファンニャット」有限会社は、10年前に設立されて以来、ムオンアン県におよそ20ヘクタールの土地で、茶葉の有機栽培を行っています。現在、同社のお茶製品はディエンビエン省における潜在力のある特産品として認定されるようになっています。
「ファンニャット」茶ブランドの創設者であるファン・スアン・ニャット氏は次のように明らかにしました。
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「当社は、製品の付加価値を高めるようにいつも努力しようと意識しています」
ディエンビエン省は、2025年までに、地元の持続可能な開発を目指しています。この目標を遂行するために、投資の誘致を主要な方策としてみなしており、国内の大手企業に投資を積極的に働きかけています。ディエンビエン省人民委員会のレ・タイン・ド委員長は次のように明らかにしました。
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「ディエンビエン省は、役所、特に行政手続きの取り扱いに従事する幹部、公務員の責任感、主体性、創造力の向上を継続する方針です。同時に、投資家や実業家のプロジェクトの実施に参加できる質の高い人材の育成にも注力しています」
ディエンビエン省は、近代的なインフラ開発と都市開発にあらゆるリソースを活用しています。同時に、2050年を見据えた2030年までのマスタープランの実施に取り組んでいます。