機械産業の発展と現地調達率の向上に向けて

機械産業は国の工業化・現代化事業において重要な役割を果たす部門とされていることから、政府は機械産業の発展、中でも現地調達率の向上に特別な関心を寄せています。機械部門が発展戦略の実施に踏み切って以来10年、好転を見せてきました。

機械産業の発展と現地調達率の向上に向けて - ảnh 1

ちなみに、機械製品の輸出量は絶え間なく増加しており、国内外の市場での競争力が向上してきました。昨年、同部門の工業生産高は251兆ドン、約1兆2500億円に達し、2000年の7倍増となりました。一方、輸出額は同じく130億ドルにのぼったことで、機械産業は重点的な輸出部門の一つとなっています。車の生産・組み立てや、バイク生産、水工用機械設備、火力発電所用の設備の生産など、同部門の具体的な分野はいずれも発展を遂げてきました。いくつかの企業はおよそ10億ドル相当の工事を請け負うなど、大規模な水力発電所の水工用設備の生産を目指し、合弁会社を設立するなどしています。先頃、ベトナム石油ガスグループは石油リグ製造株式会社が生産した自動掘削装置を稼動させました。これはベトナム機械産業の突破口とみられています。

しかし、こうした成果の傍ら、機械部門の輸入超過額は輸出額の2倍を上回っています。また、現地調達率は32%にとどまり、45%~50%という目標を下回っています。その主な理由として裾野産業が発達していないことや多くの投資家は競争目的で外国人請負業者を招くものの、国内企業は融資をなかなか受けられず、競争力が低いことなどが挙げられています。石油リグ製造株式会社のファン・トゥ・ザン社長は次のように語りました。

(テープ)

「各省庁のマクロ政策は十分に整備されているものの、統一性がありません。機械産業の長期的な目標は早く国際市場に進出するということです。私たちは政府、各省庁の戦略的援助を必要としています。また、国内産のリグのみを使用するという石油ガス部門の決定を待っています。」

今後、商工省は政府に対し、機械産業の発展や現地調達率の向上に条件を作り出すような適切な政策の研究を促進するよう提案する予定です。一方で、機械産業に携わる企業に対し、投資や技術の刷新で協力を強化し、競争力の高い製品を生産するよう激励してゆく必要があります。機械研究院のグエン・チ・サン院長は次のように語りました。

(テープ)

「政府は機械産業を重視し、補助体制をとっています。入札法に国内製品に対する特別な規定を盛り込み、また、政府の融資で実施されるプロジェクトであれば、私たちに製造を託するよう提案します。これにより、入札法やWTO=世界貿易機関の各条項に違反することはありません。ですから、国家は機械産業と全ての部門の発展を統一させる戦略を検討する必要があります。」

去る6月18日、首相は機械産業の難題解決と発展戦略に関する指示16/CT号を公布しました。これに基づき、機械部門の各企業は承認された重点的な機械生産プロジェクトの実施に集中するとともに、裾野産業開発プロジェクトに投資を強化し、現地調達率の向上、管理作業の改善、生産コストの軽減、製品の質と競争力の向上に尽力しなければならないとしています。また、首相は機械部門に対し、投資協力、技術の更新、価格が手頃で、高品質の製品の生産と輸出に取り組むよう求めました。

ご感想

他の情報