2011年から、ベトナムは欧州での貿易振興プログラムを行ってきましたが、今年5月29日から6月5日にかけてイタリアとフランスで行われた「ベトナム商品の週間」というイベントは積極的な結果を収めたと評価されています。したがって、「欧州でのベトナム商品の週間」を行うことは効果的な貿易振興方法と見られています。
ベトナム製品が欧州に大量進出(写真:baodautu)
イタリアとフランスは遠く離れた国々ですが、このイベントに参加したベトナム企業は、加工食品や、果物、コーヒー、お茶、木工製品、繊維製品などを持って行き、イタリアとフランス人消費者に紹介しました。「欧州でのベトナム商品の週間」が行われるのは今回で4回目ですが、積極的な結果を収めました。
具体的には、「タムラン(Tam Lan)茶」や、ハノイビール、ベトナムライチなどの製品がフランスに進出できるようになりました。このプログラムを直接指導してきたホー・ティ・キム・トア商工次官は次のように語りました。
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「これまで、貿易振興活動を積極的に行ってきましたが、所在国のスーパーマーケットと直接提携することは一番効果的な方法と評されています。また、欧州企業の仲介役も活用しています。これらの措置により、時間もコストも節約できます。」
一方、商工省の欧州局のダン・ホアン・ハイ局長は、「「所在国のスーパーマーケットとの直接提携はベトナム企業だけでなく、相手の企業にも利益をもたらす」との見方を示し、次のように語りました。
(テープ)
「これを通じて、ベトナム企業は外国のスーパーマーケットの製品の品質の管理方法などを学ぶことができます。また、欧州の各スーパーマーケットチェーンを通じて、ベトナム製品は欧州全域に進出できるようになります。」
実際、ベトナム企業は、フランスのカジノや、イタリアのレガコープ、ドイツのメトロキャッシュアンドキャリーなど大手スーパーマーケットチェーンを通じて、欧州の消費者に関する理解を深めることができるようになりました。
フランスに進出できた「タムラン(Tam Lan)茶」を生産する企業タムラン社のグエン・テ・タン社長は次のように明らかにしています。
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「ベトナム企業は、世界に進出したい意向にあります。商工省の貿易振興活動に参加するのは今回が2回目ですが、積極的な結果を収めました。特に、「タムラン(Tam Lan)茶」がフランスのスーパーマーケットに進出することは大成功だと思います。これから、製品の質的向上に力を入れます。」
一方、欧州の企業も、「欧州でのベトナム商品の週間」という商工省の貿易振興プログラムを高く評価しています。フランスのカジノ社のバレンタイン・チャン社長は「これを通じて、欧州の消費者がベトナム製品に直接アプローチできる」とし、次のように語りました。
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「今後、ベトナム企業は、市場研究とその市場での知名度の向上のために取り組んでいく必要があります。したがって、欧州での見本市や、展示会などへの参加を強化しなければなりません。もちろん、製品の品質の維持と向上は欠かせない要素です。」
ベトナムが複数のFTA=自由貿易協定の締結を進めることは企業に多くの利益をもたらしていますが、企業がそのメリットを活用するためどのような措置をとるかは重要です。こうした中、、「欧州でのベトナム商品の週間」というプログラムはこの問題解決に役立つと評価されています。