首都ハノイから南へ100キロ離れた所にタィンホア省(Thanh Hoa)は数多くの名勝地としてよく知られています。この省には美しい海水浴場や、歴史遺跡のほか神の魚が棲息している美しい谷川があります。今日のこの時間はその谷川についてご紹介いたします。
タィンホアの省都から西へ70キロ離れたところに少数民族ムオン族の人々が住むモゴク村(Mo Ngoc)があります。この村には数千匹の魚が泳ぐ谷川があります。この谷川の水は翡翠のように澄んでいます。谷川は全長150メートルで、幅3メートルほどで浅いです。谷川の底に泳ぐ魚の多くはソウギョですが魚の唇はピンクです。月夜の晩になると、この川は非常に美しくなり、ゆったり泳ぐ数千匹の魚は月の光の下、色に輝かしく変化します。特に、谷川は山の麓にある洞窟を流れ通ります。そこは魚が最も多く泳いでいるところです。10キロほどの大きな魚もいます。昼間、魚は洞窟から出て泳ぎ、夜には洞窟の中で泳ぎます。モゴク村の人々はその谷川の魚をまったく食べません。
この村に住むチェウクフクさん(Trieu Duc Phuc )は次のように語りました。
(テープ)
「昔から、この谷川に棲む魚の群れは私の故郷の人々にとって親しい存在となっています。現在、多くの観光客がこの魚の群れを見るために村を訪れています。魚の群れは人々にとても親しみて感じさせています」
モゴク村の人々の言い伝えによりますと、山の洞窟の中には広い湖があり、そこは魚にとって限りない餌の蔵となっています。数百年も前、この谷川の魚は神の魚と言われています。モゴク村に住む古老のハティサウ(Ha Thi Sau)さんは次のように語っています。
(テープ)
「昔から、この村の人々は竜王を祀ってきました。ですから、この谷川の魚をぜんぜん食べられません」
時と共に、この村を流れ通る谷川の魚の群れは増えています。40キロもある魚が発見されました。神の魚の谷川という名前がいつ付けられたかわかりませんが有名になっています。その谷川の周辺の野生の森林も保存されています。この地方に住む少数民族ムオン族の人々は神秘的な谷川を誇りにしており、谷川を魅力的な観光地にするため全力を挙げて取り組んでいます。