2013年、ベトナムの輸出分野は際立った成果を収め、困難に陥っていた経済の回復に原動力を作り出してきました。昨年の輸出総額は1324億ドルに達し、国会が設定した1260億ドルという目標を上回りました。輸出の増加は利益をもたらすのはもちろん、製品の消費を促進し、経済成長に拍車をかけるとみられます。
2013年は輸出分野にとって大成功の年であるとしています。輸出額は増加した一方、伸び率は各分野の中でも群を抜いて、15・3%という最高値を実現しました。昨年、外資系企業と国内企業の輸出はいずれも伸びを見せました。外資系企業の輸出額は輸出額全体の66%を占めましたが、原材料のほとんどが輸入されたことから、外資系企業の輸出品から得られる利益は高くありませんでした。一例をあげますと、バクニン省の工業団地にあるベトナム・サムスン・エレクトニック社の輸出額は235億ドルに達しましたが、原材料の輸入額は210億ドルになりました。バクニン省の工業団地管理委員会のゴ・シ・ビック委員長は次のように語りました。
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「サムスン社の現地調達率はまだ低く、およそ20%にとどまっています。また、サムスン社の生産ラインに参加するベトナム企業はわずかです。今後、裾野産業に参加するベトナム企業の数は増加し、サムスンやキヤノン、ノキアなどの大手グループの大規模なプロジェクトの実施で付加価値を引き上げるよう希望します。」
外資系企業の輸出の大きな成長につれ、国内企業の輸出も高い伸び率を見せました。水産物や繊維製品、履物などの主力の輸出品は高い輸出額に達した一方、携帯電話、コンピューター、電子設備なども成長を遂げました。輸出額が10億ドルを超えた品目は22となっています。注目すべきことはEU=欧州連合やアメリカなど大市場向けの輸出が大きな伸びをみせました。在アメリカベトナム大使館の公使であり、ベトナム商務部のダオ・チャン・ニャン部長は次のように明らかにしました。
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「現在、アメリカ向けのベトナムの輸出額は輸出額全体の5分の1を占めています。これにより、アメリカ向けの輸出超過が図られ、超過額はおよそ200億ドルに達しました。また、アメリカ向けのベトナムの輸出入額は初めて300億ドルを突破しました」
アメリカへの輸出品目の中で繊維製品は最高の比重を占めています。アメリカ向けの繊維製品の輸出額はベトナムの繊維製品輸出総額の36%を占めています。ベトナム紡績縫製グループによりますと今年、紡績縫製部門の輸出は2012年より好調でした。外国の注文が増えてきました。アメリカ、韓国、日本、そしてASEAN諸国向けの輸出は大きく増加したとしています。ベトナム紡績縫製グループのホアン・ベ・ズン副社長は次のように語りました。
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「繊維製品市場の需要が高まり、大きなチャンスが来ました。2014年、多くの企業経営者は顧客の需要に応えられるよう、原材料の生産を強化すると思います。」
2014年、ベトナムは輸出額を1450億ドルにするという目標を掲げています。これを達成するため、政府は輸出に携わっている企業の支援を強化するとともに、裾野産業の発展を優先的に行い、外資系企業からハイテク技術を導入し、現地調達率の引き上げに力を入れています。