ベトナム経済再構築には、公的投資と国営企業の再構築の傍ら、銀行システムの再構築は積極的に進められています。不良債務の処理や利子率に関する政策は効を奏していると評されました。今年、銀行部門は銀行システムの再構築をインフレ抑制、マクロ経済の安定化に突破口を開く措置として見做し、精力的に実施しています。
これまで、ベトナム国家銀行は世界状況を見守った上で、政府の経済社会発展目標を実現して、利子率などに関する適切な政策を打ち出し、信用成長の確保が図られました。同時に、不良債務の再構築と処理は計画通りに順調に進められ、インフレ抑制、マクロ経済の安定化に寄与しています。2014年、国家銀行はインフレ状態次第で、利率を調整し、企業の困難解決を支援しました。一方、利子率に関する政策は信用機関に対し、長期的かつ安定的な資金調達に有利な条件を作り出し、資金の効果的な配分を確保するものとなっています。国家銀行のグエン・ティ・ホン副総裁は次のように語りました。
(テープ)
「平均利率が低下している一方、外貨為替相場は安定して、外貨準備高は増加していることは通貨政策が正しい方向に沿って実施されていることを示しました。また、これはインフレ抑制、マクロ経済の安定化、経済成長の強化に寄与してきました。具体的には昨年の経済成長率は目標値の5・8%を上回る5・9%に達しました。これにより、ベトナムの信用格付けは連続して外国の格付け会社により、引き上げられています。」
ホン副総裁はこのように語りました。
利子率に関する政策とともに、不良債務の処理も進展を見せています。これまで、国家銀行は弱い銀行を監視した上で、国家財産と預金者の権利を確保することができました。これを受け、先頃、アメリカの格付け会社のムーディーズや欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスはベトナムの信用格付けを引き上げ、マクロ経済の安定化に取り組んでいるベトナムの努力を認めました。ベトナムのVAMC=不良債権処理会社のグェン・クォク・フン会長は次のように語りました。
(テープ)
「我々は自社の任務を不良債務を早期かつ効果的に買い取ることであると定めました。一方で、企業や信用機関の債務の再構築を行い、企業の再構築を通じて、目標通りに、不良債務を処理するよう取り組んでいます。」
今年、不良債務の再構築と処理は銀行部門の重要任務として挙げられています。従って、国家銀行は弱い銀行の処理を断固として実施しますが、大規模な信用機関も参加するということです。国家銀行のグエン・バン・ビン総裁は次のように明らかにしています。
(テープ)
「党、国家、政府が打ち出した任務に従って、経済と信用成長率に関する目標値が高くなることは資金への需要の増加や利子率の上方調整に繋がると思います。国家銀行は通貨政策を臨機応変に調整し、インフレ抑制とマクロ経済の安定化に力を入れる決意です。」
これまで、信用機関の再構築は第2期に入っています。国家銀行は法律に従って信用機関の合併や買い取りをする計画を進めています。