ベトナム国会は創立以来70年間、立法の役割を立派に果たし、国民の、国民による、国民のための法治国家の建設に法的裏づけを作ってきました。また、立法活動は国の発展と国際社会への参入に重要な貢献をしています。
立法は監視、及び国の重要な問題の決定とともに国会の3つの重要な職能となっています。国会は立法権を施行する機関として、憲法の制定、公布、また、憲法の各規定を法律に具体化させ、法治国家としての建設事業の要求をはじめ、人権、公民権の尊重、確保、市場経済体制の改革、国際社会への参入の要求に応えています。
公布された法律、印象的な数字
この70年間、国会は立法、立憲の職能を立派に果たしてきました。第1期国会からこれまで、改正案を除いて5件の憲法、387件の法律、628件の決議、220件の法令が公布されました。ウオン・チュ・リュ国会副議長は次のように語りました。
(テープ)
「これらは印象的な数々であり、国家の知恵、責任感を示すとともに、社会主義共和国の発展と法整備への国民の意思、願望を反映するものです。また、これは祖国の建設、防衛、発展と国際社会への参入に重要な法的基礎となっています。」
法整備の深化
ベトナム国会はそれぞれの会議で採択した法律の数の増加を目指し、刷新を進めるとともに立法活動の質的向上に力を入れています。採択された法律は国民の、国民による、国民のための法治国家の建設から経済、文化、教育、科学技術、国防・安全保障、対外分野での国家管理の充実まで多岐にわたっています。また、立法技術も国会の特別な関心を集めています。国会事務局元副局長のチャン・ゴック・ドゥオン教授は次のように語りました。
(テープ)
「立法活動の質はかなり向上しています。法律は実際を反映し、国の実状に見合った上で、人類の進歩的な価値を吸収しました。ですから、公布された法律は生活の要求に応えられ、かつてなかった国民投票法や公的財産の管理使用法が発効しました。」
先頃、2013年憲法の公布により、立法活動は新たな段階に入り、国民の、国民による、国民のため法治国家建設に重要な法的裏づけを作り出しています。立法活動はほとんどの分野を網羅し、政治システムの組織と活動に関する法整備から人権、公民の自由民主権の確保、社会主義を志向する市場経済体制の完備にわたっています。国会法律委員会副委員長のレ・ミン・トン教授は次のように語りました。 (テープ)
国会は国会組織法や政府組織法、人民検察院組織法、人民裁判所組織法など国家機関に関する複数の法律を公布しました。また、人権、公民権に関してはミン除法、民事訴訟法、刑事法、信仰宗教法、国民投票法などがあります。一方、社会主義を志向する市場経済体制の完備が進められています。」
この70年間、国会の立法活動は目覚しい成果を収め、法律システムの統一化、充実化が図られるとともに社会主義共和国の建設と国際社会への参入に大きく寄与しているとみられます。