(VOVWORLD) -人口が1億人となったことにより、ベトナムは世界で15番目に人口が多い国となり、東南アジアでインドネシアとフィリピンに次いで3番目の国となっています。
ベトナムの人口は1億人を到達した。(Quang Vinh撮影) |
ベトナムの人口は1億人に到達しました。複数の国々で、国家の競争力の向上には人材がその最も重要な要素とみなしており、この数は意味のあるものになっています。
人口が1億人となったことにより、ベトナムは世界で15番目に人口が多い国となり、東南アジアでインドネシアとフィリピンに次いで3番目の国となっています。
ベトナムにとって重要な節目に
計画投資省・統計総局によりますと、ベトナムの人口規模は1950年代初頭には、わずか約2500万人でしたが、20年後の1970年代には2倍に当たる5千万人を超え、そして、その約50年後の2023年には1億人に到達しました。人口が1億人に達したことで、国際社会におけるベトナムの地位を高める節目になると見られています。
北原直美所長(TTXVN撮影) |
国連人口基金ベトナム事務所の北原直美所長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「人口1億人に到達したベトナムは世界で15番目に人口が多い国となっています。これはベトナムにとって勝利の物語であり、重要な節目です。ベトナム政府にお祝い申し上げます。というのは、かつて戦争で荒廃した国となったベトナムは現在では人口の増加に成功し、大量の人々を貧困の状態から脱出させ、高い経済成長を遂げるようになっています」
一方、国会財政予算委員会のホアン・バン・クオン委員によりますと、人口1億人に到達することはベトナムに2つの大きな利点をもたらします。第一は、ベトナムの人口は依然として自然増加を続けており、一部の国のように人口減少の危機にさらされていないことです。次は、人口の増加は将来の若い世代を生み出します。従って、若い労働力人口も増加するということです。これらは、人口の高齢化プロセスを遅らせ、国の人口ボーナス期を延長するのに役立つとされています。
好機と課題
総人口のおよそ7割を占める労働力人口を擁するベトナムは、人口ボーナス期に入っています。原則として、人口ボーナス期は各国の社会経済開発にとって「唯一無二」の好機であり、この好機は各国の発展の道のりの中で一度だけ発生します。ベトナムの人口ボーナス期は2039年まで続くと予測されています。
国連人口基金ベトナム事務所の北原所長はさらに次のように明らかにしました。
(テープ)
「人口1億人に達することにより、ベトナムは人口が多い市場となり、力強く熟練した労働力を持つようになります。1億人のベトナム人は、1億の希望、1億の夢、1億の好機のシンボルです」
人口1億人に達することは、好機に伴い、様々な課題をもたらしています。それらは、人口の質向上、特に教育、医療、人材力の質向上、それに国民の人権を確保することです。2021年12月ハノイで開催された第四次産業革命に関するハイレベルフォーラムで発言に立ったファム・ミン・チン首相は次のように述べました。
(テープ)
「最も重要な課題は、国民の物心両面での生活の水準を向上させることです。我々は1億人の豊かで幸せな生活を確保しなければなりません。人的要素を最大限に活用し、人を発展事業の中心、主人公、目標、そして原動力にすることによって具体化されなければなりません」
ベトナムが人口1億人を迎えたことは重要な節目であり、国の地位向上に繋がる機会となっています。重要なのは、ベトナムが第13回党大会で定められた国の発展目標を達成できるように、この機会をどのように活用するかということです。