2020年の経済社会発展目標達成に努力するベトナム
(VOVWORLD) -国会議員らは、「新型コロナの影響を受けたものの、ベトナムのマクロ経済が依然として安定している」と認めました。
11月3日から5日にかけてハノイで開催中の第14期国会第10回会議は、2020年の経済社会と国家予算の状況、2021年の計画、2021年~2025年期の経済社会発展に関する主要目標と幾つかの任務、方策などを討議しています。国会議員らは、「新型コロナの影響を受けたものの、依然としてベトナムのマクロ経済は安定している」と認めました。
多くの明るい点
2020年の経済社会に関する12の指標の中の8の指標が計画通り達成する可能性がある他、年初以来の9ヶ月の貿易収支はおよそ170億米ドルの黒字となり、現在の外貨準備高が、およそ1000億米ドルに上っていることは、明るい点であると認められています。注目すべきとは、農・林・水産物の輸出額は410億米ドルに達すると予測され、経済的支えの役割を果たしているということです。
これらの有利な要素は、経済の克服と発展に貢献しており、2021年∼2025年までの5カ年計画の実施を前提とされています。その他、経営投資環境の改善における政府の指導は、注目すべきこととなっています。
タイビン省選出のブ・ティエン・ロック国会議員は次のような意見を述べています。
(テープ)
「政府は、行政手続きの改革、数千件のサブライセンスの削除、経営条件と専門的な検査行政手続きの60%の削減と簡素化を成功裏に指導してきました。現在、経営活動に関わる行政手続きの20%の削減と簡素化を実現しています。ベトナムは、より安全で責任のあるグローバルサプライチェーンの構築プロセスにおける国際経営共同体にとって安全な目的地になりつつあります。」
他方、社会保障の確保について、国会議員らは、雇用創出、収入、教育などに関わる重要な指標がかなり高い結果を収めたと評価しました。ダクノン省選出のボ・ディン・ティン議員は次のように語っています。
(テープ)
「農村部における経済構造は前向きに変化しました。農村部在住の労働者は安定した仕事に就けるようになっています。また、全国の貧困世帯の割合は、2015年末の9.88%から2019年末現在3.75%に低下しました。これらの結果は、国家目標プログラムの実施に向けた党と政府の大きな努力を示しました。」
二重目標の堅持
2020年の経済社会発展において収めた結果は、新型コロナ対策と経済発展・社会保障確保という二重の目標の遂行はベトナム政府の正しい選択であることが分りました。多くの国会議員は、ベトナムが今後もこの方向を続行することに賛同しています。
ホーチミン市選出のチュオン・チョン・ギア議員は次のように述べています。
(テープ)
「疫病は、先進国の計画倒れに繋がる恐れがあります。しかし、発展途上国は正しい行動戦略をとる場合、その疫病の影響を乗り越える可能性もあります。ベトナムは、疫病や、気候変動などが複雑に推移している中で、実施可能な方策や行動計画をとってきました。ベトナムの大きな輸出先であるアメリカや、欧州、日本、韓国などが、購買力と消費パターンを変化させていることから、ベトナムはそれらの変化に適応しなければなりません。」
2020年は、ベトナムとベトナムの相手国にとって多くの変化がある年となっています。このような背景の中で、ベトナムが新型コロナウイルス感染症の抑制、プラス成長、及び、社会保障の確保を遂げたことは、多くの国が達成していない成果です。これらの結果は、ベトナムが向こう数年間の目標達成に向けた重要な前提となっています。