2021年~ 2030年の国家環境保護戦略

(VOVWORLD) -資源環境政策戦略研究所が作成した2021年~ 2030年の国家環境保護戦略と2040年のビジョンは環境汚染の増加と資源の枯渇、生物多様性の衰退を基本的に抑制し、気候変動への主体的対応能力を向上させ、持続可能な発展を図るためのものです。

2021年~ 2030年の国家環境保護戦略は環境を経済社会発展の礎としています。また、環境保護にあてられる資金が政府と社会から調達され、その中で、社会からの資金が主な財政源となります。資源環境政策戦略研究所のグエン・チュン・タン( Nguyen Trung Thang) 副所長は次のように語りました。

(テープ)

「2021年~ 2030年の国家環境保護戦略は4つの任務を集中的に実施します。これらは環境汚染と環境衰退の防止、抑制、環境の質的向上;環境に関する差し迫った課題の解決;生物多様性の減少の抑制;天然資源の効果的な使用、気候変動への対応能力の向上ということです。これを通じて、資源環境省は2020年までの環境保護戦略の実施状況を総括し、2021年~2030年の環境保護戦略を作成します」

近年、ベトナムは環境保護に関する法律を完備させると共に、環境保護に関する法律の施行を強化してきました。その中で、2014年の環境保護法と関連する8件の法律が公布されました。

これと同時に、環境保護に関する国家管理機関が絶え間なく完備させ、環境保護に携わる人材の育成が強化されています。ベトナム政府は環境を犠牲にしてまで経済発展の優先を主張していないことを強調しました。

これにより、現在、環境保護活動は前向きな成果を収めてきました。全国にある各工業団地や輸出用加工区の88%は基準を満たした廃水システムを整備し、2010年と比べておよそ60%増となりました。

国土面積に占める森林面積は約42%で、2012年と比べて増加しています。ベトナムは気候変動対応のための法的基礎となった「パリ協定」を締約しており、2030年をめどに、温室効果ガスの排出量を8%削減することを公約しました。

2021年~ 2030年の国家環境保護戦略は2040年のビジョンを作成し、その中で、ベトナムの環境の質が地域内にある発展諸国並となることや生物の多様性と天然資源が維持、回復されること、気候変動へ主体的に対応すること、低炭素経済を発展させるという目標を掲げています。

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