APECにおけるベトナムの地位向上

(VOVWORLD) -ベトナムのグエン・スアン・フック首相は17日と18日の両日、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで開かれるAPEC=アジア太平洋経済協力会議の第26回首脳会議に出席します。

今回の首脳会議に参加するベトナムは2017年のAPEC年の重要な成果を活かし、協力の維持、地域の連携に関するAPEC共通の事実に対する解決に寄与するとされています。

「包摂的成長のチャンスを掴み、デジタル化された未来へと進もう」をテーマにした今回のAPEC首脳会議では地域経済の統合と連携の強化、持続可能で包摂的成長の促進、構造改革を通じた包摂的成長の強化が優先的に討議されます。

APEC、グローバルな経済連携と成長の原動力としての役割を発揮する

2018年のAPEC首脳会議は12日から18日にかけて、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーで開催されています。第4次産業革命の影響により急速に推移している世界情勢の下で、APECは2020年までの質の高い成長戦略、2020年までの構造改革に関する新たな議事日程、2025年までのサービス競争プログラム、2025年までの包括的統合計画、2030年までの経済、社会、財政分野における包摂的な成長に関する議事日程、2025年までの人材開発計画などの協力計画を展開しています。

近年、アジア太平洋地域は世界の貿易・経済発展に大きく貢献してきました。また、APECの成長は加盟国人民の生活水準の向上、貧富格差の縮小に重要な役割を果たしてきました。しかし、グローバル化、特に、保護主義が進められていることを前に、APEC加盟諸国は協力体制を確立する必要があります。ベトナム商工省のチャン・トアン・アイン( Tran Tuan Anh) 大臣は次のように語りました。

(テープ)

「グローバル化が進められている中で、私達はポピュリズムを基礎に築かれた保護主義の一時的動きを目撃したことがあります。世界各国の指導者は経済、貿易、投資政策を制定する際に、世界情勢を基にしますが、市民の利益や国内経済のバランスの確保に配慮する必要があります。」

ベトナム、引き続きAPEC内のコーディネーターの役割を担う

ベトナムがAPECに加盟してから今年で20年になります。ベトナムが主催した2017年のAPEC年の成功と経済発展、国際社会への参入で収めた成果により、APECにおけるベトナムの地位が向上されてきました。

これまで、ベトナムはAPEC年2018を主催しているパプアニューギニアを始め、APECの他の加盟国と緊密に協力して、APECの長期的協力計画を展開してきました。2018年、ベトナムの各部門や機関がAPECのプロジェクト基金の資金を活用して、職員、中小企業、女性、労働者などの業務能力向上プロジェクトを展開しています。先ほどのベトナム商工省のチャン・トアン・アイン( Tran Tuan Anh) 大臣はさらに次のように語りました。

(テープ)

「私達はそれぞれの国の利益を確保するための適切な政策を取ると共に、それぞれの国々は自らの責任と公約を示さなければなりません。各国と同様、ベトナムはグローバル化のマイナスの影響を受けています。そのため、各国は互いの能力や条件を把握した上で、交渉を行い、統一した枠内で国際社会への参入を進めることで一致を達成しなければなりません」

グエン・スアン・フック首相率いるベトナム政府代表団が第26回APEC首脳会議に出席することはAPECの活動に対するベトナムの積極的な貢献を示すことでしょう。

ご感想

他の情報