アセアンの発展の道のり

今年の8月8日アセアン東南アジア諸国連合は創立47周年を記念します。このおよそ半世紀にわたり、アセアンは多くの変動や浮き沈みを経てきましたが、現在、団結とダイナミックな発展を遂げており、世界の主要国と国際諸組織の重要なパートナーとなっています。

今日のこの時間はアセアン発展の道のりと、今後の行動計画についてベトナム外務省のファム・クアン・ビン次官のインタビューをお伝えします。

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このおよそ50年、アセアンは大きく発展してきました。創立された時、アセアン加盟国は5カ国しかありませんでしたが、現在、10カ国になり、アセアン憲章を基礎に運営されています。アセアンがこのような発展を遂げる主な理由は「平和、安全保障、長期安定、持続的な経済成長、社会進歩、共通の繁栄の地域づくり」という目標の実現に向けて、加盟諸国が団結しあってきたということがあります。

現在、アセアンは地域内の平和、安定作りの柱としての役割を担っています。ファム・クアン・ビン次官は次のように語りました。

(テープ)

「これまでに、アセアンは地域内の平和、安全保障、安定、協力に対し、自らの前向きな役割を発揮してきました。世界の主要国の他、アセアンの対話国などは地域内におけるアセアンの中心的な役割を認めました。」

現在、ベトナム東部海域を始め、領有権争いに関する多くの問題が発生しています。これに関して、ファム・クアン・ビン次官はアセアン加盟諸国は自らが中心的な役割を担うため大きな努力をする必要がある」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「まず始めに、自らの影響力を生かすため、アセアンは団結を強化し、アセアン共同体の構築に取り組む必要があります。第2はアセアンの各機関や協力枠組みを強化するということです。第3は地域内の平和、安全保障、協力に密接に関連する問題に対して、アセアンは自らの原則を基礎に、発言力を示す必要があるということです。」

計画によりますと、2015年末、アセアン共同体の構築が完成します。これはアセアンの発展の道のりに重要な意義を持つ出来事です。アセアン共同体の構築を完成してから、アセアン加盟諸国はアセアンビジョンの実現に力を入れます。このビジョンの実現の一環として、アセアンは貧困率の半減、GDP国内総生産の倍増などの目標を掲げています。今後のアセアンの任務に関して、ファム・クアン・ビン次官は次のように語りました。

(テープ)

「アセアンは団結を強化し、自らの主体的な発言力を生かす他、国際法を含め、地域内の原則を遵守しなければなりません。また、地域内に発生する問題に関して、アセアンは責任感を示す必要があります」

ベトナムはアセアンに加盟してから19年が経ちました。この19年間、ベトナムはアセアンの諸活動に積極的に参加してきました。ファム・クアン・ビン次官は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムはアセアン加盟諸国と団結して、国際法を基礎に、アセアンの諸問題の解決に寄与してきました」

アセアン加盟諸国の努力により、今後、アセアンはより高い目標の実現に引き続き取り組みます。アセアン加盟国の一つであるベトナムの将来はアセアンの発展に密接につながる事でしょう。

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