1972年12月、当時、アメリカ軍は世界で最も近代的なものとみられていたB52超大型戦略爆撃機が首都ハノイや、北部港湾都市ハイフォンを標的にして大規模な空襲を行いました。当時のアメリカのニクソン大統領は「ベトナムを石器時代 に戻す」と発表しました。しかし、ベトナム防空部隊は強く抵抗し、アメリカの戦闘機多数を撃墜しました。それは「ハノイ上空ディエンビェンフー作戦の勝利」と呼ばれました。

国家的意義

ハノイ上空ディエン・ビェン・フー作戦勝利はベトナム共産党の軍事政策の正しさと「独立・自由より尊いものはない」というホーチミン主席の言葉の精神を示しています。この勝利はベトナムの政治的精神やアメリカ帝国主義者にあえて挑むという決意の勝利であり、人民戦争の勝利でもあります。防空・空軍司令部のレー・フィ・ビン( Le Huy Vinh）司令官は次のように語りました。

（テープ）

「防空・空軍部隊を中核としたベトナム人民軍は固い決意でアメリカ帝国主義者の前例のない大規模な空爆を行いました。アメリカのB52超大型戦略爆撃機が敗北したのは今回が初めてです」

当時ベトナムが行っていたアメリカ帝国主義者との戦いにとって、この勝利は政治、軍事、外交などの面に戦略的な意義を持っています。ベトナム軍事歴史研究所のグェン・バン・ルオン( Nguyen Van Luong) 大佐は次のように語っています。

（テープ）

「1972年のハノイ上空ディエン・ビェン・フー作戦勝利はベトナムを侵略しようとしているアメリカの決意を失墜させました。これにより、アメリカはベトナム戦争終結となるパリ協定を締結せざるを得なくなり、ベトナム人民軍の1975年の総攻撃の実施のチャンスを作り出しました。この勝利は20世紀におけるベトナム民族の偉大な勝利の一つで、外国侵略者に対する闘争の輝かしい歴史を受け継ぐものです」

ベトナム人民軍にとって、1972年のハノイ上空ディエン・ビェン・フー作戦勝利は防空空軍部隊の飛躍的な発展を示しています。先ほどの防空・空軍司令部のレー・フィ・ビン( Le Huy Vinh）司令官はさらに次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムとアメリカは武器と武器との戦い、経済と経済との戦いをすれば、これは想像できないほど大きな格差です。しかし、結局、ベトナムはこの戦いに勝利しました。その理由は何か？ベトナム防空・空軍部隊の主体的、創造的、決意に関する教訓は深い歴史的、実践的価値があるからです。」

世界的な意義

1972年のハノイ上空ディエン・ビェン・フー作戦だけでなく、アメリカ帝国主義者との戦いにおいて、ベトナム空軍と人民は世界友人の物心両面における支援を受けました。ハノイ上空ディエン・ビェン・フー作戦に参加したグェン・バン・ニン( Nguyen Van Ninh) 少将は次のように語りました。

（テープ）

「当時、旧ソ連の専門家はベトナム人民軍が利用していたミサイルの改良を支援しました。これにより、ベトナムがB52超大型戦略爆撃機を打つことができるようになりました。旧ソ連の専門家は数ヶ月間にわたり、ベトナム人民軍の機材を改良しました。このような支援がなければ、B52超大型戦略爆撃機を敗北させることはできないでしょう」

そのため、ハノイ上空ディエン・ビェン・フー作戦は世界における平和、民族独立、民主主義、社会主義のための闘争にとっても重要な意義を持っていることでしょう。